北斗の拳考察 ユリアが南斗六聖拳の一人だとレイは知らなかったのか?
レイは南斗六聖拳とは南斗聖拳を極めた男たちと言っていた
レイはユダを倒すことを決意した時にケンシロウに
「お…おれはやつをユダを知っている… 同じ南斗の男としてな」
「おまえの強敵(とも)シンとおれのほかにあと4人 南斗聖拳を極めた男たちがいる! 人はそれを南斗六聖拳と呼んだ…」
「ユダ…… やつもそのひとり!!」
と言っていました。(北斗の拳9巻 南斗六星 光る!!の巻)
ですから… 南斗六聖拳の者達は全員が南斗聖拳を極めた男たちなのだとばかり思っていました!
ですが… 南斗六聖拳最後の将は男ではないユリアでした!
レイが、南斗六聖拳の一人が女性であるユリアということを知っていたら南斗六聖拳のことを「南斗聖拳を極めた男たち」とは言わなかったのではないかと思えますから…
レイは南斗六聖拳の一人でありながら、南斗六聖拳の中に女性であるユリアがいることを知らなかったのでしょうか?
ケンシロウがユリアのことを話した時にレイは…
ケンシロウがレイに
「…おれはある男におれの婚約者…ユリアを奪われた! そのユリアをこの手にもどすためだけにおれは生きた…」
「だがユリアはすでに死んでいた」
と話したことがありましたが、レイはユリアの名に対しては全くのノーリアクションでした。(北斗の拳4巻 岩を裂く拳!の巻)
この時にレイがノーリアクションだっただけなら、妹アイリを牙一族に人質にとられているという状況で「おれもユリアのことは知っている」などと言い出す余裕はなかったのかとも考えることができますが…
その後、牙一族が全滅し、人質にされていたユリアがの身が安全な状態になった後もレイがケンシロウにユリアのことを何か話していた様子はありませんでしたから…
おそらくレイは南斗六聖拳の一人ユリアの名を聞いたこともなかったのでしょう。
レイが南斗六聖拳の一人ユリアを知らなかったのは不思議ではない
南斗六聖拳の者達が集まる機会はなかった!?
南斗聖拳の百八派の頂点に立つ南斗六聖拳の者達が集まるような機会があれば…
南斗水鳥拳を極め、南斗六聖拳の一人となっていたレイもその機会に南斗正当血統で南斗六聖拳の者達の一人とされるユリアに会っていたはずですから…
おそらく南斗六聖拳の者達が集まるような機会は特になかったのでしょう。
そして、そのような機会がなかったためにレイはユリアのことを全く知らず、南斗六聖拳の者達は皆、男ばかりだと思い込んでいたのではないでしょうかね?
レイだけではなくシンもユリアが南斗六聖拳の一人とは知らなかった!?
ケンシロウの元からユリアを奪い、連れ去ったシンもまたレイと同様にユリアが南斗六聖拳の一人であるとは知らなかったのではないかと思います!
なぜならば… 南斗五車星の者達が、ユリアを迎えにやって来て、塔の上から飛び降りたユリアの命を救っていた時に見せたシンのリアクションは…
ユリアが南斗正当血統で、それゆえに南斗六聖拳の一人に数えられる南斗六星の将であることを知らなかった者のリクションのように思えるからです。
なにしろシンは、リハクやフドウが五車星ということさえ知らなかったのですからね。(北斗の拳14巻 いざ将の下へ!の巻)
レイだけではなく、ユリアに恋焦がれたシンでさえもユリアが、自分と同じ南斗六聖拳の一人とされている事を知らなかったとなってきますと…
他の南斗六聖拳の者達=サウザー、ユダ、シュウもユリアが南斗六聖拳の一人とされていることを知らなかったのかもしれませんね!?
母違いの兄ジュウザさえユリアが南斗六聖拳の一人と知らなかったのだから…
レイやシンだけではなく、サウザーもユダもシュウもユリアが、自分たちと同じ南斗六聖拳の一人とされている事を知らなかったとしても無理はなかったと思います!
なぜならば… ユリアの母違いの兄であり、南斗正当血統・南斗慈母星ユリアを守護すべき南斗五車星の一人である雲のジュウザでさえ…
母違いの妹ユリアが南斗六聖拳の一人とされている事を全く知らなかったわけですからね!(北斗の拳13巻 湧きたつ雲!の巻)
【北斗の拳考察 その他の記事】
※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・武論尊・原哲夫著「北斗の拳」1~27巻を資料にしています。
本文中( )内に北斗の拳○巻 ○○○の巻とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。