鬼滅の刃考察 なぜ堕姫のことを鬼舞辻無惨は褒めていたのか?
鬼舞辻無惨は堕姫が足手纏いになり妓夫太郎が負けたと思っていた
上弦の陸・妓夫太郎(ぎゅうたろう)・堕姫(だき)が、炭治郎や音柱・宇髄天元たちに負けた後、鬼舞辻無惨は無限城に上弦の鬼たちを集めて
「妓夫太郎は負けると思っていた 案の定 堕姫が足手纏いだった」
「始めから妓夫太郎が戦っていれば勝っていた」
「そもそも毒を喰らわせた後まで戦い続けず……いや もう どうでもいい」
「くだらぬ人間の部分を多く残していた者から負けていく」
と語っていました。(鬼滅の刃12巻 第98話)
堕姫は、過去に柱を七人も葬ったという実績を持っていましたが…(鬼滅の刃9巻 第74話)
それでも鬼舞辻無惨の堕姫に対する評価が非常に低いものだったと、この時の言によってわかりました。
堕姫を褒めていた鬼舞辻無惨
ですが… 鬼舞辻無惨は、堕姫が花魁・蕨姫(わらびひめ)となっていた吉原の遊郭・京極屋までわざわざやって来て堕姫に
「私はお前に期待しているんだ」
と言った後…
「お前は誰よりも美しい そして強い柱を七人葬った」
「これからももっともっと強くなる 残酷になる 特別な鬼だ」
などと堕姫のことを褒め、期待の言葉をかけて励ましていたんですよね!(鬼滅の刃9巻 第74話)
この時の鬼舞辻無惨の言は、堕姫に対する評価が低い者のものとは、ちょっと思えないものですよね!
鬼舞辻無惨が堕姫を褒めていたのは本当は彼女への評価が低くはなかったから!?
実は鬼舞辻無惨の堕姫に対する評価は低くなかった!?
上弦の鬼たちを集めて「妓夫太郎は負けると思っていた 案の定 堕姫が足手纏いだった」などと言っていた鬼舞辻無惨ですが…
実は、妓夫太郎と堕姫が炭治郎や宇髄天元たちに負けるまで堕姫に対する評価が低くはなかったのではないでしょうか?
堕姫に対する評価が本当に低く、いつか彼女が足手纏いになるはずだと思っていたとしたら…
鬼舞辻無残がわざわざ吉原の京極屋までやって来て彼女を褒め、励ましたとは思えませんからね!
鬼舞辻無惨は堕姫に期待を裏切られて…
本当は、鬼舞辻無惨は、堕姫に期待をし、だからこそわざわざ京極屋まで出向き、彼女を褒め、励ましていたのに…
堕姫が負けてしまうと自分が彼女に期待していたことが腹立たしくなってきて、彼女を評価し、期待していたことをなかったことにしてしまいたくなったのではないでしょうか?
もしも、そのとおりだとすれば、鬼舞辻無惨が
「妓夫太郎は負けると思っていた 案の定 堕姫が足手纏いだった」
と言っていたことと堕姫のことを褒め、励ましていたこととの間に矛盾は生じなくなると思うのですが…
どうでしょうか?
※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1~23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
本文中( )内に鬼滅の刃○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。