最終選別で鬼を倒していない冨岡義勇が水柱になれたのはなぜ? 鬼滅の刃考察
最終選別で鬼を倒してなかった冨岡義勇
鬼殺隊の柱の一人=水柱になっていながら冨岡義勇は
「俺は水柱じゃない」
と炭治郎に言っていました。(鬼滅の刃15巻 第131話)
冨岡義勇が、そんなことを言ったのは、最終選別で鬼を一体も倒していない自分は、柱になっていい人間ではないと思っていたためでした。
錆兎(さびと)と同じ年に十三歳で最終選別を受けた冨岡義勇は、最初に襲いかかってきた鬼に怪我を負わされ、朦朧としていたところを錆兎に助けられ…
気がついた時には選別が終わっていたため、七日間生き延びたということで選別には受かりました。
しかし、冨岡義勇は、選別の際に一体の鬼も倒さず助けられただけの自分が、選別に受かったと言えるのかどうかに疑問を抱き…
そのために自分は水柱になっていい人間ではないと思い込んでしまっていたのでした。(鬼滅の刃15巻 第131話)
最終選別の時点での冨岡義勇は柱になることを期待できるような逸材ではなかった!?
冨岡義勇が受けた時の最終選別では、錆兎が藤襲山(ふじかさねやま)にいた鬼を殆ど一人で倒してしまったといいますから…(鬼滅の刃15巻 第131話)
錆兎が将来は柱になることを期待できる逸材だったことは間違いないと思います。
ですが… 冨岡義勇は一体の鬼も倒すことができなかったわけですから…
冨岡義勇の最終選別受験時点での剣士としての技量は、錆兎、そして、その錆兎でさえ倒せなかった手鬼を倒した最終選別受験時点での炭治郎(鬼滅の刃2巻 第8話)にも…
おそらく遠く及ばなかったのではないかと思われます。
それでも冨岡義勇は水柱になっていたわけですが…
最終選別受験時点での技量は、とても将来、柱になれると思わせるようなものではなかったであろう冨岡義勇が、柱になれたのは、いったいなぜだったのでしょうか?
最終選別で一体も鬼を倒していない冨岡義勇が柱になれた理由
冨岡義勇は最終選別に通ったと思っていないから強くなれた!?
冨岡義勇は、自分が最終選抜に通ったと思っておらず、自分に鬼殺隊の隊士たる資格があるとは思えなかったからこそ…
真の鬼殺隊の隊士といえるだけの強さを得るために懸命に努力を重ね、その結果、柱にまでなれたということは考えられないでしょうか?
自らを強いとは思えないからこそ強くなれた… あり得ることだと思います。
錆兎が亡くなっていたことが冨岡義勇を柱になれるまで強くさせた!?
冨岡義勇と一緒に最終選抜を受け、鬼に襲われ負傷した冨岡義勇を助けた錆兎は、冨岡義勇が気がついた時には、もう亡くなっていました。
錆兎が亡くなったのは、冨岡義勇のせいというわけでは、けっしてありませんが…
それでも冨岡義勇は、錆兎が亡くなってしまったのは自分のせいであると感じていたかもしれません。
そして、亡くなった錆兎の分も鬼殺隊の隊士として自分には働く責務があると考え… そのことが冨岡義勇を強くさせたということも考えられそうです。
冨岡義勇は才能を開花させるのに時間が必要だった
柱の中には、刀を握って僅か二ヶ月で霞柱になってしまった時透無一郎のような天才もいますが…
冨岡義勇は、そんな天才とは違い、強くなるのには、それ相応の時間を要するタイプだったので…
最終選別の時点では、まだまだ未熟だったが、後に研鑽を重ね、柱にまでなったということだったのかもしれませんね。
※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1~23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
本文中( )内に鬼滅の刃○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。