雷禅はケンカ友達の行動を予想できなかったのか? 幽☆遊☆白書考察.
命尽きる直前の雷禅の言葉
雷禅は、その命尽きる直前に息子である幽助に
「軀と黄泉とも最初は感情だけで争っていたが今は違う それぞれなりに 考え 意見が対立してるんだ」
「軀は むしろお前と気があうかもしれねェ 今の魔界が好きな奴だからな 霊界や人間界になるべく干渉しない代わりに魔界も変えたくないらしい」
「黄泉には気をつけろ やつは霊界も人間界も支配する気だ」
「もし手を組むなら軀にしろ」
「北神達については お前に任せる」
などと言っていました。(幽☆遊☆白書18巻 「雷禅の遺言」)
雷禅の大昔のケンカ友達の登場で魔界の勢力図が激変した
雷禅が逝った後、幽助が提案した魔界統一トーナメントが行われることになった後、雷禅の墓参りに次々にやって来た雷禅の大昔のケンカ友達たちが妖力を放出させると…
その妖力のあまりの強大さが、魔界の強者たちを驚かせていました。
そして、その時、黄泉は
「バ……バカな この妖力!! 一人一人がオレと互角いや…… それ以上」
と言った後、続けて心の声で
「計算外だ こんな奴らが野心も持たず隠れていたとは」
「……なのに何だ この昂揚感は!? 昔の血が騒ぐとでもいうのか黄泉よ つまらぬ策略を捨て 一個として力を試したいとでも言うのか!?」
と言っていました。
そして、黄泉は国家を解散することを決意し、それを実行しています。(幽☆遊☆白書18巻 「来訪者たち」)
雷禅がケンカ友達の存在を忘れていたとは思えないが…
自分が逝った後のことを気にかけていた雷禅
息子である幽助に上記のような言葉を言い残して逝ったわけですから…
雷禅が、自分が逝った後の魔界のことを気にかけていたことは間違いありません。
700年近く前に人間の女=食脱医師(くだぐすし)を口説いてから人間を食うのをやめてしまった雷禅ですから、おそらく人間界のことも気にかけていたものと思われます。
だからこそ、自分が逝った後、軀、黄泉とどう接するべきかを決めさせるための材料を命尽きる直前に幽助に聞かせたのだと思いますが…
もしも、大昔のケンカ友達たちが自分の息子である幽助の前に現れることを予想していたならば…
軀や黄泉のことだけではなく、ケンカ友達たちのことも幽助に話していたはずだと思うんですよね。
雷禅はケンカ友達たちの行動を予想できなかった!?
ですから、雷禅は、自分が逝った後、大昔のケンカ友達が自分の墓参りにやって来て、自分の息子・幽助の前に現れることを予想できていなかったのではないでしょうかね?
雷禅の考えを理解できなかったケンカ友達たち
煙鬼が幽助に
「雷禅(あいつ)がケンカも人間食うのもやめて隠居すると聞いたときは ワシらも血の気が多くてな どうしても あいつと和解できなんだ」
「ただワシらも何となく気が抜けてな いつしか戦うことを忘れて暮らしとった」
と語っていました。(幽☆遊☆白書18巻 「来訪者たち」)
ケンカ別れして、その後、700年近くも音信不通となったままだったとなれば…
雷禅が、自分が逝った後、ケンカ友達たちが幽助の前に現れることを予想できなかったとしても無理はないかもしれませんね。
雷禅はケンカ友達たちに未来を託す気にはなれなかった!?
また、雷禅は、人間を食べるのをやめる雷禅のことを理解できずにケンカ別れしてしまった者達に魔界や人間界の未来を託すことはできないと考え…
幽助に彼らのことを何も話さなかったということも考えられそうな気がします。
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「幽☆遊☆白書」1~19巻を資料にしています。
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