百十三年も上弦の鬼が倒されなかったのはなぜなのか? 鬼滅の刃考察
上弦の鬼は百十三年も倒されていなかった
上弦の陸・妓夫太郎(ぎゅうたろう)と堕姫(だき)が倒された後、鬼舞辻無惨が、上弦の鬼達を無限城に集め
「百十三年振りに上弦を殺されて私は不快の絶頂だ」
と言っていました。(鬼滅の刃12巻 第98話)
ですから、妓夫太郎・堕姫が倒されるまで百十三年もの間、鬼殺隊の者達は、上弦の鬼を倒すことが全くできていなかったわけですが…
それは、いったいなぜだったのでしょうか?
いくつか仮説を立てながら考えていってみたいと思います。
上弦の鬼が百十三年も倒されなかった理由
上弦の鬼が百十三年も倒されなかった理由① 柱達が弱かった
上弦の鬼が百十三年もの間、倒されなかった理由として、まず誰しもが最初に考えるのは…
柱達が弱かったのではないかということなのではないでしょうか?
百十三年ぶりに上弦の鬼が倒されたと思ったら… その後、短期間の間に上弦の鬼達全員が倒され…
さらには鬼舞辻無惨までが倒されました。
となりますと… 鬼殺隊の最後の柱となった者達と比べ、その前の時代の柱たちは弱かったのではないかと考えたくなってしまいますよね?
音柱・宇髄天元は、兄・妓夫太郎とともに上弦の陸となっていた堕姫に対して
「お前 上弦の鬼じゃねぇだろ 弱すぎなんだよ」(鬼滅の刃10巻 第84話)
「だってお前 上弦じゃねぇじゃん」(鬼滅の刃10巻 第84話)
とその強さにダメ出しをしていましたが…
その宇髄天元にダメ出しされた堕姫が、柱を七人も喰っていたというのは…(鬼滅の刃10巻 第88話)
喰われてしまった柱達が、私達が知る柱達と比べるとずっと弱かったためだったということも考えられそうですね!?
上弦の鬼が百十三年も倒されなかった理由② 大きな歯車が回り始めていなかったから
鬼殺隊の者達と鬼舞辻無惨や上弦の鬼達との最終決戦が行われていた時に鱗滝左近次は
「炭治郎 思えばお前が鬼になった時から 何か大きな歯車が回り始めたような気がする」
「今までの戦いで築造されたものが巨大な装置だとしたならば お前と禰豆子という二つの小さな歯車が嵌まったことにより停滞していた状況が一気に動き出した」
と心の声で言っていました。(鬼滅の刃17巻 第142話)
上弦の鬼が、妓夫太郎と堕姫が倒されるまで百十三年も倒されることがなかったのは、その間の柱達が弱かったからなどではけっしてなく…
まだ大きな歯車が回り始めておらず、状況が停滞していたためだったためなのかもしれないですね!?
上弦の鬼が百十三年も倒されなかった理由③ 柱と力を合わせ戦える者達がいなかった
蟲柱・胡蝶しのぶは栗花落カナヲに
「上弦の強さは少なくとも柱三人分の力に匹敵します」
と言っていました。(鬼滅の刃19巻 第162話)
上弦の鬼達が、それだけ強ければ、柱でも上弦の鬼達を倒すことができなくても、それが当然とも言えます。
ですが… 音柱・宇髄天元は竈門炭治郎、竈門禰豆子、嘴平伊之助、我妻善逸、そして自分の嫁たちと力を合わせ、上弦の陸・妓夫太郎と堕姫を倒すことができました。
そして、恋柱・甘露寺蜜璃は竈門炭治郎、竈門禰豆子、不死川玄弥と力を合わせ、上弦の肆・半天狗を倒すことができました。
そしてそして… 無限城を舞台にした最終決戦でも柱をはじめとする鬼殺隊の隊士たちは力を合わせ、上弦の鬼達を…
そして、ついには鬼舞辻無惨を倒すことができました。
百十三年も上弦が倒されなかったのは、その間の柱達が弱かったからではなく…
その間に上弦の鬼に倒された柱達が、力を合わせ戦う者に恵まれなかったからなのかもしれないですね!?
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1~23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
本文中( )内に鬼滅の刃○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。