鬼滅の刃考察 悲鳴嶼行冥を亡くなった子供達が本当に迎えに来たのか?
岩柱・悲鳴嶼行冥の最期
岩柱・悲鳴嶼行冥は、鬼舞辻無惨との最終決戦で、致命的な重傷を負っても、立ち上がり、最後の最後まで戦い抜き、無惨を滅することに成功した後は…
自分に治療を施そうとする隠(カクシ)の者達に対し
「よせ 薬を使うな」
「私は手遅れだ 貴重な薬を溝(ドブ)に捨てることになる」
「他の若者たちの所へ行ってくれ」
「頼む 私の最後の願いだ…」
と言って治療を受けることを拒み、静かに逝きました。(鬼滅の刃23巻 第200話)
悲鳴嶼行冥を亡くなった子供達が迎えに来ていた
悲鳴嶼行冥は、この世から旅立つ直前、かつて彼の寺で一緒に暮らしていた子供達の姿を見ていたようでした。
いえ… 悲鳴嶼行冥は目が見えませんから、正確に言えば見ていたのではなく、気配を感じとっていたのかもしれませんが…
心の目でやはり子供達のことを見ていたのかもしれません。
そして、悲鳴嶼行冥と子供達は
悲鳴嶼行冥:「ああ… お前たちか……」
子供達:「先生 あの日のことを私達ずっと謝りたかったの 先生を傷つけたよね?」
男の子:「でも 俺たち逃げようとしたんじゃないんだよ 先生は目が見えないから守らなきゃと思って 武器を取りに行こうとしたんだ 外に農具があったから」
女の子:「私は人を呼びに行こうとしたの」
悲鳴嶼行冥:「ああ… そう… だったのか……」
女の子:「獪岳を負い出したこともごめんなさい だけど理由があるの 嘘じゃないよ」
子供達:「いつも通りまた明日が来れば ちゃんと話もできたのに 本当にごめんなさい」
悲鳴嶼行冥:「私の方こそお前たちを守ってやれず… すまなかった……」
子供達:「謝らないで みんな先生が大好きだよ だからずっと待ってたの」
悲鳴嶼行冥:「そうか… ありがとう… じゃあ行こう… 皆で… 行こう…」
というやりとりをして一緒にあの世へと旅立っていったようでした。(呪術廻戦23巻 第200話)
では… 悲鳴嶼行冥が永眠しようとしていた時、本当に亡くなった子供達が、彼を迎えに来ていたのでしょうか?
そして、悲鳴嶼行冥は子供達と一緒にあの世へと旅立っていったのでしょうか?
本当に亡くなった子供達が悲鳴嶼行冥を迎えに来たのか?
素直に受け止めれば亡くなった子供達が本当に迎えに来たことになるが…
あの場面を素直に読めば、やはり悲鳴嶼行冥は、亡くなった子供達と一緒にあの世へと旅立っていったということになりますよね!
「鬼滅の刃」の最終回では、悲鳴嶼行冥をはじめとする何人かの亡くなったキャラクターの生まれ変わりと思われる人物が登場していましたから…
「鬼滅の刃」の世界には「霊魂」「死後の世界」といったものが存在していると考えてよさそうです。
そうなりますと… やはり悲鳴嶼行冥は、先に亡くなっていた子供達と一緒にあの世へと旅立っていったと考えてよさそうな気がしますね。
悲鳴嶼行冥は自分の心が生み出した子供達とやりとりをしていた!?
ですが… 悲鳴嶼行冥が永眠する直前に見ていた子供達は、本物の亡くなった子供達ではなく、悲鳴嶼行冥の心が生み出した子供達だったということも十分に考えられると思います。
寺を鬼に襲われた日、自分の言うことを聞かなかった子供達のことについて悲鳴嶼行冥は、いろいろと考え…
もしかしたら、自分の言うことを聞かなかった子供達の行動は、こういう意味を持っていたのかもしれないと仮説を立てて自分を納得させようとしていたのかもしれません。
そして、亡くなる直前、悲鳴嶼行冥の心が生み出した子供達が、悲鳴嶼行冥を納得させる内容の寺を鬼に襲われた日にあった事を語っていたとも考えられるのではないでしょうか?
仮にそうであったとしても、悲鳴嶼行冥が穏やかな気持ちであの世へと旅立っていけたことに違いはないと思います。
※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1~23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
本文中( )内に鬼滅の刃○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。