鬼滅の刃考察｜産屋敷一族は本当に無惨のせいで呪われていた？

産屋敷一族は本当に無惨のせいで呪われていたのか？　鬼滅の刃考察

産屋敷輝哉は、鬼舞辻無惨に対して自分と無惨が同じ血筋だということを語った上で

「君のような怪物を…　一族から出してしまったせいで…　私の一族は…　呪われていた…」

「生まれてくる子供たちは皆病弱ですぐに死んでしまう…　一族がいよいよ絶えかけた時　神主から助言を受けた……」

「同じ血筋から鬼が出ている…　その者を倒す為に心血を注ぎなさい…　そうすれば一族は絶えない…」

「代々神職の一族から妻をもらい…　子供も死にづらくなったが…　それでも我が一族の誰も……三十年と生きられない…」

と語っていました。（鬼滅の刃16巻　第137話）

産屋敷耀哉が語っていたとおりに産屋敷一族の者達は、代々病弱でなおかつ短命だったようですが…

はたして耀哉が語っていたとおりに産屋敷一族は、本当に一族から鬼舞辻無惨という怪物を出してしまったために呪われていたのでしょうか？

産屋敷耀哉が、このように話すのを聞いた直後に産屋敷一族の呪いの原因＝元凶とされた鬼舞辻無惨は

「迷言もここに極まれりだな　反吐が出る　お前の病は頭にまで回るのか？」

「そんな事柄には何の因果関係もなし　なぜなら　私には何の天罰も下っていない　何百何千という人間を殺しても私は許されている　この千年　神も仏も見たことがない」

と言っています。（鬼滅の刃16巻　第137話）

鬼舞辻無惨の反論は、もっともなものであり、確かに産屋敷一族が呪われるくらいならば、その前に多くの人々の命を奪ってきた無惨本人が呪われるはずなのではないかとおもえますよね。

ですが…　鬼舞辻無惨が、竈門炭治郎ら鬼殺隊の者達によって倒された途端、それまで産屋敷一族の誰も三十歳まで生きられなかったのが嘘のように…

産屋敷輝利哉が日本最高齢記録を更新するほど長生きをしているとなりますと…（鬼滅の刃23巻　第205話）

やはり産屋敷一族は、一族から鬼舞辻無惨という怪物を出してしまったために呪わてしまい…

元凶である鬼舞辻無惨を滅したことによって呪いが解け、そのために産屋敷輝利哉は日本最高齢記録を更新するほど長生きをできたということになるのかもしれませんね!?

ですが…　鬼舞辻無惨が言っていたとおりにやはり呪いなどはなく…

産屋敷一族の者達が代々短命だったのは、何か他の要因によってだったということも考えられると思います。

たとえば産屋敷一族の者達は、長生きができなくなるような体質的欠陥を代々受け継いできてしまっていたが、その欠陥をたまたま産屋敷輝利哉は引き継がなかったので長生きできたが…

タイミング的に鬼舞辻無惨を倒し滅したことによって産屋敷一族の呪いが解けたかのように見えてしまったことも考えられます。

また、産屋敷一族に生まれた者達は、自分達の一族が呪われていて長生きができないと子供の頃から聞かされ、育てられてきたために…

「自分は絶対に長生きはできない」という強烈な暗示にかけられてしまい、その思い込みが、身体に影響をもたらし…

その結果として産屋敷一族の者達は短命になってしまっていたということも考えられなくはありません。

この場合、「自分は絶対に長生きはできない」という強烈な暗示が解けたことによって産屋敷輝利哉は日本最高齢記録を更新するほど長生きをできたということになりますかね!?

※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1～23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。

本文中（　）内に鬼滅の刃○巻　第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。