童磨は自分が人間を喰うことが善行だと本当に信じていたのか? 鬼滅の刃考察
童磨は喰べてあげた者を救済していると言っていた
童磨は、無限城内で対峙した胡蝶しのぶに
「誰もが死ぬのを怖がるから だから俺が食べてあげてる 俺と共に生きていくんだ 永遠の時を」
「俺は信者たちの想いを 血を 肉を しっかりと受け止めて救済し高みへと導いている」
と言っていました。(鬼滅の刃16巻 第141話)
童磨は女の子は美味しい、女を沢山食べた方が強くなれるとも言っていた
ですが、その一方で童磨は、栗花落カナヲに
「若い女の子はだいたい美味しいからいいよ何でも!」
「女の子といえば… そうそう猗窩座殿が負けたのも仕方ないよね」
「猗窩座殿って絶対女を喰わなかったからさあ 俺言ったんだよ! 女は腹の中で赤ん坊を育てられるぐらい栄養分を持ってるんだから 女を沢山喰べた方が早く強くなれるって」
「だけど猗窩座殿って女を喰わない上に殺さないんだよ! それを結局 あの方も許してたしずるいよねえ」
とも言っていました。(鬼滅の刃18巻 第157話)
童磨が、女の子のことを美味しいと思っていて、なおかつ女を沢山喰べた方が早く強くなれると思っていたということになりますと…
童磨が、人間を食べることによって、その人間を救済し、高みへ導くことができるなどと言っているのは嘘であり…
本当は、自分が美味を味わうため、栄養を摂取し、生きるため、強くなるためだけに人間を食べていたのではないかと思えてきてしまいますよね。
童磨は人間を喰うことを善行だと信じていた? 信じていなかった?
童磨は人間を喰うことを善行だと信じていた!?
童磨が、女の子のことを美味しいと思っていて、なおかつ女を沢山喰べた方が早く強くなれると思っていたことは間違いありませんが…
だからといって、そのことは、童磨が人間を喰べることは善行であり、自分に喰べられた者の魂は救済されていると本当は思ってはいなかったと決定づける材料にはなりません。
童磨が女の子は美味しいと思い、強くなるために女性を沢山喰べてきたのも事実ですが…
自分が人間を喰べることは善行であり、自分に喰べられた者たちの魂は救済されていると童磨が思っていたことも嘘偽りのない事実だったのかもしれません。
童磨は、優しく賢い自分は子供の頃から可哀想な人たちを助け、幸せにしてあげていたと思い込んでいましたから…(鬼滅の刃16巻 第142話)
自分が喰べることによって人間の魂が救済されていると本当に思い込んでいたのではないでしょうか。
童磨は人間を喰うことを善行だとは本当は思っていなかった!?
ですが… 童磨は、子供の頃から神も仏も極楽も存在せず、命が終われば無になるだけ、心臓が止まり、脳も止まり、腐って土に還るだけと信じていました。
そんな童磨が、魂というものが存在すると思っていたはずはないでしょうから…
自分が喰べた者たちの魂が救済されているなどと童磨が本気で思っていたはずはないようにも思えますね!
※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1~23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
本文中( )内に鬼滅の刃○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。