ハンターハンター考察 サラサの事件を契機にした旅団の変化には謎が…
サラサの事件を契機にして旅団は大きく変わることになった!
週刊少年ジャンプ2023年1号に掲載された「ハンターハンター」397話(No.397)には、
サラサが絶命させられる事件が起こった事を契機として旅団が大きく変わるようになった事が描かれていましたね!
その命をオモチャのように弄ばれ、絶命したサラサの悲惨な状態の遺体を見たクロロは、流星街でサラサのような犠牲者を出さないようにするために人生を捧げる覚悟をし…
3年経ったら沢山の人間の命を奪い、世界中の人間から恐れられる悪党になることに決めていました。
そして、そのクロロの覚悟と決意に賛同した旅団の者たちもクロロと共に悪党として生きることを覚悟、決意し…
それまでは、上映会のための吹き替えを行う劇団として活動していた旅団が、私たちがよく知る幻影旅団へと変わっていったようでした!
クロロの覚悟も決意もよく理解できるが…
サラサの事件によってクロロが、サラサのような犠牲者を出さないために人生を捧げる語を覚悟をし…
世界中の人間から恐れられる悪党になることに決意した事は、よく理解できます!
ですが… その後の旅団=幻影旅団のやっている事が、その覚悟・決意に沿ったものになっているのかどうかというと…
どうなのでしょうかね?
少なくとも私は疑問を感じてしまいました。
で… 今回は、サラサの事件を契機にした旅団の変化の理解できる点と理解できなかった点をまとめてみることにしました。
サラサの事件を契機にした旅団の変化の理解できる点・理解できない点
サラサの事件を契機にした旅団の変化の理解できる点
サラサの事件を契機にして、それまでは劇団として活動していた旅団が、世界中に名を知られた犯罪者集団=盗賊となり…
裏社会の者たちからも敵にはしたくないと恐れられる存在になっています。
ですから、サラサの事件があった直後、当時11歳だったクロロは
「僕は残りの人生を悪党として生きる 世界中の人間が恐れ慄く程の」
と言っていましたが(ハンターハンター No.397)その決意どおりに旅団はなったと言えますね。
そして、クロロは
「小悪人共が震え上がり決して流星街に近づかない様 この街と自分をデザインする」
とも言っていましたが…(ハンターハンター No.397)
クロロや幻影旅団が、流星街のあり方=システムの変化にどこまで関わったのかは不明ですが…
流星街が、マフィアンコミュニティーからもアンタッチャブルな存在として認識されるようになっている(ハンターハンター11巻 No.102)のもクロロが、決意した事を実行した結果だったのかもしれません。
サラサの事件を契機にした旅団の変化の理解できない点
ゴンから
「なぜ 自分達と関わりない人達を殺せるの?」
と訊かれた時にクロロは
「なぜだろうな 関係ないからじゃないか?」
「あらためて問われると答え難いものだな」
「動機の言語化か…… 余り好きじゃないしな」
「しかし案外… いややはりというべきか 自分を掴むカギはそこにあるか」
などと言いながら考えこんでしまっていたようでした。(ハンターハンター12巻 No.111)
サラサの事件後に覚悟・決意していたように世界中の人間が恐れ慄く程の悪党になるためには、自分達と関わりのない人間の命を平気で奪えるようになる必要性があったという事なのかもしれませんが…
悪党の命は容赦なく奪えるようにはなっても、悪党ではない者の命まで平気で奪えるようになる必要があったのでしょうか?
サラサのような犠牲者を出さないために人生を捧げ、覚悟の上、悪党になったクロロや旅団の者たちが…
悪党ではない者たちの命まで平気で奪うようになり、自分たちでサラサのような犠牲者を生み出すようになってしまった事は、矛盾であり、本末転倒であるように私のような凡人には思えてしまいます!
ですが… 実際には、クロロや旅団の変化は、実は矛盾など孕んでおらず、当初の決意どおりに彼らは変わっただけなのでしょうかね?
クズのような小悪党にオモチャのようにされ、命を奪われたサラサと緋の目を手に入れるために命を奪われたクルタ族の者達のどちらもが…
同じように理不尽な暴力によって命を奪われた犠牲者であるように私には思えてしまうのですが。
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※この記事は
・「劇場版HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」の来場者特典=「HUNTER×HUNTER」0巻(No.0)
・集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「HUNTER×HUNTER」1~37巻(No.1~No.37)
・集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「HUNTER×HUNTER ハンター協会公式発行 ハンターズ・ガイド」
などを資料にしています。
本文中( )内にハンターハンター○巻 No.○とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。