呪術廻戦考察 万が宿儺に渡した神武解がろくに使われずに没収された件
万は「私だと思って後生大事に使ってね」と言って呪具「神武解」を宿儺に渡した
万(よろず)は宿儺との戦いに敗れ、命尽きる寸前に
「これ あなたに」
「私だと思って後生大事に使ってね」
と言いながら宿儺に何かを渡していました。(呪術廻戦 第219話)
その何かが、構築術式の使い手である万が、絶命の縛りと引き換えに構築した呪具「神武解」(かむとけ)だったということが、宿儺と鹿紫雲一(かしもはじめ)が戦っていた時に明らかになりました。
鹿紫雲一と戦っている宿儺のところに裏梅が氷塊の中に入れて「神武解」を届け…
その「神武解」を宿儺は使い始めました。(呪術廻戦 第237話)
「神武解」は鹿紫雲一に対しては役に立たなかった!
宿儺は、この「神武解」によって強大な電撃を繰り出し、それを鹿紫雲一に浴びせていましたが…
電気と同質の呪力を持つ鹿紫雲一には、その呪力特性上、電撃に対する耐性があったために「神武解」によって放たれた電撃は、鹿紫雲にダメージを与えることはできませんでした。(呪術廻戦 第237話)
日車寛見の術式によって「有罪」となった宿儺は「神武解」を没収された!
そして、鹿紫雲一を倒した宿儺に対し、今度は日車寛見(ひぐるまひろみ)が虎杖悠仁と共に挑み…(呪術廻戦 第238話~)
日車寛見の術式による裁判で「有罪」となった宿儺に対し「没収」が行われましたが、宿儺が術式を「没収」されることはありませんでした!
日車寛見も把握いていなかった事ですが、対象が呪具を持っていた場合、「没収」は術式ではなく呪具に対して行われるようになるため…
宿儺が「没収」されたのは、呪具「神武解」だったためでした!(呪術廻戦 第245話)
つまり… 万が、絶命の縛りによって構築し、「私だと思って後生大事に使ってね」と言って宿儺に渡した「神武解」は…
ほとんど使われず… わずかに使われた時には、電撃によって鹿紫雲一にダメージを与える事はなく…
「没収」されてしまったということになるわけですよね!
神武解がほとんど使われぬうちに宿儺から没収されてしまい万があまりにも不憫だ
術式が残ったのだから没収された「神武解」が役に立ったとも考えられる
もしも宿儺が、呪具である「神武解」を持っていない状態で日車寛見の術式による裁判で「有罪」となっていたら、術式が間違いなく「没収」されていたはずです!
ですから、術式を「没収」されずにすんだという点で「神武解」は宿儺にとって非常に役に立ったとも考えられなくはありませんね!
術式の没収を免れるためなら「神武解」ではなくショボい呪具でもよかったはず
ですが… 術式の「没収」を免れることは、何も宿儺が持っている呪具が「神武解」ではなくても…
とにかく呪具を持ってさえいればよかったのでしょうから、もっとずっとショボい呪具を持っていたってできたはずですよね?
それなのに… 万が、絶命の縛りと引き換えに構築し、息絶える直前に「私だと思って後生大事に使ってね」と言いながら宿儺に渡した「神武解」が…
もっとずっとショボい呪具でもよかったはずの「没収」の対象になってしまったわけですから…
万が不憫に思えてなりません!
もしも、絶命した万が、自分が「私だと思って後生大事に使ってね」と言いながら宿儺に渡した「神武解」が、ほとんど使われぬうちに没収されてしまった事を…
あの世で知ったら、さぞガッカリしているのではないでしょうかね?
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・芥見下々著「呪術廻戦」1~24巻、「呪術廻戦0巻 東京都立呪術高等専門学校」「呪術廻戦刃公式ファンブック」、週刊少年ジャンプなどを資料にしています。
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