鬼滅の刃考察 半天狗と玉壺 より異常なのはどっちだろうか?
玉壺はせっかく刀鍛冶の里についての情報を摑んだのに…
玉壺は、せっかく刀鍛冶の里についての情報を摑んでいたのに鬼舞辻無惨から
「まだ確定していない情報を嬉々として伝えようとするな」
と言われてしまい、さらにその挙句に
「情報が確定したら 半天狗と共に其処へ向かえ」
と言われてしまいました。
魚壺は、自分がせっかく情報を摑んだのに半天狗と一緒に向かわなければいけなくなってしまった事を不満に思ったらしく
「そんな…!! 私が摑んだ情報なのに… ご無体な……」
と思っていたようでしたが…(鬼滅の刃12巻 第98話)
玉壺が、鬼舞辻無惨に逆らうことができるはずもなく、結局、刀鍛冶の里には、玉壺とともに半天狗も向かうことになりましたね!
異常性が特に強い半天狗と玉壺が一緒に刀鍛冶の里に…
上弦の肆=半天狗と上弦の伍=玉壺といえば、鬼たちの中でも特に異常性が高い二人ですが…
鬼舞辻無惨は、なぜ玉壺と一緒に行かせる鬼を玉壺と同じように異常性が高い半天狗にしたのでしょうかね?
玉壺は、鬼の中でも異常なヤツだから、一緒に行かせるのは、玉壺と同様に異常な半天狗にしたのでしょうかね?
それとも、単に半天狗は潜入が得意だから選んだということだったのでしょうか?
いずれにしても刀鍛冶の里には、半天狗と玉壺という異常性の高い鬼たちが乗り込むことになったわけですが…
半天狗と玉壺で、より異常性が高いのは、どちらということになるでしょうか?
被害者意識の塊のような半天狗でしょうか?
美的感覚が歪みきっているくせに芸術家のつもりでいる玉壺でしょうか?
考えていってみたいと思います!
半天狗と玉壺 異常性がより高いのは?
半天狗は嘘つきのくせに嘘をついているという自覚がなかった!?
人間だった頃の半天狗が、どんな人生を送っていたかという事は、絶命寸前に走馬燈のように半天狗の脳裏に受かんだビジョンという事で見開き2ページに描かれていましたが…
盗みや人の命を奪うことを繰り返し、その罪を責められても、全然言い訳になっていないような言い訳を、その都度しているという最低最悪の人間だった事がわかりますね!(鬼滅の刃15巻 第126話)
「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」の157ページに掲載されている「大正コソコソ噂話」では半天狗が人間だった頃のことについて
「幼い頃から嘘つきで、自分の都合がいいように事実や解釈を捻じ曲げる歪んだ思考の持ち主だった」
と明かされています。
自分の都合がいいように事実や解釈を捻じ曲げる歪んだ思考の持ち主だったという事は…
周囲の者たちから見たら、人間だった頃の半天狗は嘘つきであり、彼の言っている事が事実とは違っているように見えても…
当の人間だった頃の半天狗は、嘘をついているつもりはなく、彼が言っているのは、彼の中で彼にとって都合がいいように捻じ曲げられた事実だったということなのでしょう!
つまり… 半天狗は、嘘をついているという自覚なしに嘘をついていたということですね!
だとするならばば… 走馬燈のように半天狗の脳裏を駆け巡ったビジョンの中に人の命を奪っておきながら
「儂が悪いのではない!! この手が悪いのだ」
「この手が勝手に!!」
などと言っているところもありましたが…(鬼滅の刃15巻 第126話)
人間だった頃の半天狗は、本当に悪いのは自分ではなく、自分の腕だと思い込んでいたという事になりますね!
玉壺の歪みきった美的感覚
玉壺は、刀鍛冶の人々の遺体を彼らのことを冒涜するように盛り付け、それを自らの作品と言ってしまい、その「作品」を美しいと感じられない時透無一郎たちに対し
「審美眼のない猿めが!!」
「脳まで筋肉でできているような貴様らには 私の作品を理解する力はないのだろう」
などと言ってしまう(鬼滅の刃13巻 第111話)ような歪みきった美的感覚の持ち主でした。
ですが… 玉壺は、どうやら自分の美的感覚が異常なものだとは自覚しておらず…
自分の「作品」の美しさを理解できない者たちのことを馬鹿にして見下していたようですね!
半天狗と玉壺では…
では…
■嘘をついている自覚なしに嘘をついてしまう被害者意識の塊の半天狗
■歪みきった美的感覚を絶対のものと信じ、それを理解できない者を見下す玉壺
のどちらの方が、より異常なのかというと…
どちらも異常であり、どちらの方が、より異常と決めつけることは出来ないですよね!
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1~23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
本文中( )内に鬼滅の刃○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。