鬼滅の刃考察 伊之助は実は天才?猪に育てられた野生児とはとても思えない!
伊之助は猪に育てられた野生児だが…
嘴平伊之助は、まだ赤ん坊だった頃から猪に育てられたわけですから、いわゆる野生児に該当すると言っていいでしょう。
ですが… 伊之助は猪に育てられたということが信じられないくらいに人間社会にちゃんと溶け込み、普通に人間として生活できています。
そして、だからこそ人間社会に溶け込めているわけではありますが… 普通に人間の言葉を話すことができています。
これが、実はどれほど凄いことなのかということについて今回は記していってみたいと思います。
伊之助は猪に育てられていながらちゃんと人間として育っていた
動物に育てらた人間は普通は…
ジャンプコミックス「鬼滅の刃」の1巻に収録されている「番外編 伊之助御伽草子」に
人間は ある一定の年まで言語に触れなかった場合 その後言葉の習得は困難となる
と記されていますが、これは全くそのとおりです。
赤ん坊や幼児の頃から野性の動物に育てられた人間=野生児の実例は世界各地で報告されています。
特に有名なのは野性の狼に育てられていた人間の話ですね。
動物に育てられた人間には、言語の習得が困難である以外に
■情緒が乏しく人間を避ける
■衣服の着用を嫌がる
■性的な欲求が発現しにくい
■生肉など調理されていない食べ物を好む
■四つ足でいる
などといった特徴が見られる場合が多いとされています。
猪に育てられたとは思えない伊之助
ところが、伊之助は、ちゃんと言語を習得しただけではなく…
実に人間らしい情緒を持っていましたし…
上半身こそ裸でいたものの下半身にはちゃんと衣服を着用していましたし…
神崎アオイと結婚し、子供をもうけていましたし…
好物は天ぷらでしたし…
ちゃんと二本足で生活していました!
つまり… 伊之助は、猪に育てられていながら、動物に育てられた人間の特徴をほぼ持っていなかったと言えるわけです。
まあ… 上半身に何も着用しようとしなかったところにチョッピリ動物に育てられた人間らしさを感じさせなくもなかったですけれども…
強いて挙げるなら、そのくらいですかね。
超天才としか思えない伊之助 あっと言う間に言語を習得!
ジャンプコミックス「鬼滅の刃」の10巻に収録されている「番外編 伊之助御伽草子」で伊之助がなぜ言語を習得できたのかが明かされていますが…
たかはるの祖父に「百人一首」を読み聞かせするようになってすぐに伊之助は、自分に対し「シッ シッ!!! どっか行け うちに来んな!!」と言うたかはるに蹴りを繰り出し…
「シッシシッシうるせぇんだよ!! こんのタコ助が!!!」
と達者な言葉で言い…
たかはるが「ギャーッ 喋った!! 化け物!!」と叫ぶと伊之助は、さらに
「黙れ小僧 いつものアレを寄越せ “おかき”を持って来い ここは俺の縄張りだ」
とこれまた達者な言葉で言っていました!
どうやら伊之助は、あっと言う間に言語を習得してしまったようですし…
たかはると祖父の家にやって来るようになった時には、既にちゃんと下半身にフンドシを巻くようになっていました!
猪に育てられていながら、ほとんど人間と接したことがないうちから人間らしく振る舞い、あっという間に言語を習得してしまった伊之助…
実は超天才的な頭脳の持ち主だったのだろうと思います!
※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1~23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
本文中( )内に鬼滅の刃○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。