蔵馬が時雨戦で完全燃焼してしまった件について考える 幽☆遊☆白書考察
魔界統一トーナメントで時雨と戦っていた蔵馬
魔界統一トーナメントに参戦した蔵馬は、三回戦で敗退していますが…
後に蔵馬は、桑原に
「オレは二回戦で完全燃焼してましたよ 時雨(しぐれ)に勝ったことさえ今じゃ不思議ですから」
と語っていました。(幽☆遊☆白書19巻 「宴のあと」)
時雨とは
時雨とは魔界整体師であり飛影に邪眼を移植した男です。
また邪眼を移植した後、時雨は飛影に剣術を教えてもいましたから、飛影とは患者と医者の関係であると同時に剣術の師と弟子の関係でもありました。
そんな飛影との因縁があった時雨が軀の側近の戦士となっていっていて…
飛影と時雨の間にあった因縁など知らなかった軀の指示によって飛影と戦うことになり、この時、二人は相討ちになっています。(幽☆遊☆白書18巻 「それぞれの一年 飛影 前編~後編」)
飛影の剣術の師であり、飛影と相討ちになったほどの男に勝ったのならたいしたものだし…
蔵馬が時雨との戦いで完全燃焼したというのも当然なのではないかと思った人もいるかもしれませんが…
ちょっと待ってください!
時雨は飛影と戦った時、軀の配下で77番目の強さだった
軀は、時雨を戦わせる前に飛影に
「オレは下級兵とは別に側近として常に77人の厳選された戦士を連れている 数に深い意味はない その数字が好きなんだ」
「今から連れてくるのは その中で一番弱いヤツだ」
と言っていました。(幽☆遊☆白書18巻 「それぞれの一年 飛影 前編」)
ですから、時雨の強さは軀の配下の戦士たちの中で77番目だったということになります。
蔵馬の妖力値は時雨の妖力値を圧倒していたはず
この時、軀配下の中で77番目の強さの時雨と相討ちになった飛影は、その後、急激な勢いで強くなっていき、半年後には軀配下の筆頭戦士にまでなっていますが…(幽☆遊☆白書18巻 「それぞれの一年 飛影 後編」)
この時点で軀配下の筆頭戦士だった奇淋(きりん)の妖力値は89500でした。(幽☆遊☆白書18巻 「それぞれの一年 蔵馬 前編」)
それに対し、蔵馬の妖力値は152000になっていました。(幽☆遊☆白書18巻 「それぞれの一年 蔵馬 後編」)
軀配下の筆頭戦士だった奇淋の妖力値でさえ89500だったわけですから、軀配下の戦士の中で77番目の強さだった時雨の妖力値は89500に遠く及ばないものだったはずです。
ですから、妖力値が少なくとも152000はあったはずの蔵馬は、時雨に圧勝していて当然だと思うのですが…
実際には蔵馬は、時雨に勝つには勝ったものの完全燃焼を仕入れれるほどの苦戦を強いられたようです。
これは、いったいなぜだったのでしょうか?
蔵馬が時雨戦で完全燃焼を強いられた理由
時雨もまた強くなっていた!?
前述しましたように飛影は時雨と戦い、相打ちになった後、急激な勢いで強くなり、半年後には軀配下の筆頭戦士にまでなっていたわけですが…
飛影と相討ちになった時雨もまた飛影には及ばなかったにしても、飛影と戦い、相打ちになった事が呼び水となり、急激な成長を遂げ…
軀配下の戦士の中でも屈指の強さになっていたのかもしれません。
もしも、そうだとすれば、蔵馬が時雨に苦戦し、完全燃焼を強いられたことも納得できるようになってきます。
魔界統一トーナメントの対戦組み合わせが決まった後、幽助と蔵馬が
蔵馬:「幽助 油断するなよ 本戦に残ってきた連中だけあって結構強い」
幽助:「まかせとけって 蔵馬 オレのことより二回戦のおめーの相手 手強そうだぜ」
といったやりとりをしていましたが…
この時に幽助が「手強そうだぜ」と言っていた「二回戦のおめーの相手」とは時雨のことです。(幽☆遊☆白書19巻 「一回戦の喜怒哀楽」)
もしも、時雨が軀の配下で77番目の強さのままだったら、幽助が時雨のことを手強そうだと感じることはなかったかもしれませんから…
やはり時雨は、飛影と戦い、相討ちになった後、急激に強くなっていたのかもしれないですね!?
相性の問題
とはいえ、魔界統一トーナメントでの対戦時にも妖力値を計測していたら、やはり蔵馬が時雨を圧倒していた可能性が高いのではないかと思います。
それにも拘わらず蔵馬が、完全燃焼を強いられることになったのは、蔵馬にとって時雨が相性が悪い相手だったからだったのかもしれませんね!?
その場合、幽助が、時雨のことを「手強そうだぜ」と言っていたのも蔵馬のことをよく知っている幽助には時雨が蔵馬にとって相性が悪い相手だと見抜いたためとも考えられます。
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「幽☆遊☆白書」1~19巻を資料にしています。
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