呪術廻戦考察 来栖華は天使という言葉なかった千年前からそう名乗っていた?
「天使」と名乗る千年前の術師・来栖華
五条悟の封印を解く手はあるんだろと九十九由基から訊かれ、天元が
「あぁ」
「死滅回游に参戦している泳者(プレイヤー)の中に「天使」を名乗る千年前の術師がいる」
「彼女の術式は あらゆる術式を消滅させる」
「天使の術式なら獄門彊「裏」を開けることができる」
と言っていました。(呪術廻戦17巻 第145話~第146話)
では… 来栖華は千年前から「天使」と名乗ってきたのでしょうか?
「天使」という言葉は千年前の日本では使われていなかった!
千年前の術師である来栖華が、現在は「天使」と名乗っているのであって、千年前から「天使」と名乗っていたわけではないということも考えられなくはありません。
ですが、天元の「死滅回游に参戦している泳者(プレイヤー)の中に「天使」を名乗る千年前の術師がいる」という言葉からは…
来栖華が千年前に既に「天使」と名乗っていた可能性の方が高いように感じられますね。
ですが… 千年前の日本では「天使」という言葉はまだ使われていませんでした。
「天使」という言葉が日本で使われるようになったのは、実は明治時代以降であり… それ以前の日本では「天使」という言葉は使われてはいなかったようです。
それでも、来栖華は千年前から「天使」と名乗っていたのでしょうか?
考えていってみたいと思います。
来栖華は千年前から天使を名乗っていた? 名乗っていなかった?
「天使」は「てんのつかひ」から「てんし」へ
明治時代以降、日本で「天使」という言葉が使われるようになっていったのは、キリスト教の聖書の中に登場する神の使いのことが「天使」(てんのつかひ)と訳された事からだったようです。
最初は「てんのつかひ」と読まれていた「天使」が、「てんし」と読まれるようになっていったみたいですね。
ですが… フランシスコ・ザビエルによって日本にキリスト教が伝えられたのは1549年ですから…
「天使」という言葉はまだ日本で使われていなくても、明治時代以降の日本では「天使」と呼ばれるようになる「神の使い」の存在そのものは、それ以前から日本に伝えられていたわけです。
千年前より以前に日本にキリスト教は伝わっていたかもしれない!?
とはいえ… 前述しましたように日本にキリスト教が伝えられたのは1549年とされていますから…
それが真実であるとすれば、来栖華の時代=千年前には、まだキリスト教は日本に伝えられていなかったということになります。
そうだとすれば、千年前の日本では「天使」という言葉が使われていなかっただけではなく、後の時代に日本で「天使」と呼ばれるようになる神の使いの存在も日本にはまだ伝えられていなかったことになってきますね!
ですが… 日本に最初にキリスト教が伝えらたのかという事については諸説があり…
5世紀には既に日本にキリスト教が伝わっていたのではないかという説もあるんですよね!
ですかから、来栖華の時代=千年前には、まだ日本では「天使」という言葉は使われていなかったものの後の時代に日本で「天使」と呼ばれるようになる神の使いの存在自体は既に日本に伝えられてはいたのかもしれません。
ですから、来栖華は、千年前の時点での言葉で「神の使い」を意味する言葉を自らの名として名乗り…
その事を知っていた天元が、彼女が名乗っていた名を現代の言葉に訳して
「死滅回游に参戦している泳者(プレイヤー)の中に「天使」を名乗る千年前の術師がいる」
と言っていたのかもしれませんね!?
来栖華が天使と名乗ったのは現代に蘇ってから?
とはいえ… 千年前の日本で「天使」という言葉が使われていなかった事は間違いないわけですから…
来栖華が「天使」と名乗るようになったのは、現代に蘇ってからだったという事ももちろん考えられると思います。
【呪術廻戦考察のその他の記事】
呪術廻戦ネタバレ191話|禪院直哉が呪霊となり禪院真希の前に
禪院真希が結界素通りできるなら虎杖悠仁もできる?|呪術廻戦考察
日車寛見、髙羽史彦、石流龍、烏鷺亨子が味方になる?|呪術廻戦考察
呪術廻戦ネタバレ190話|鹿紫雲一が仲間に 条件は宿儺との戦い
呪術廻戦ネタバレ188話|溜まった電荷直撃後に秤の不死身終了
※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・芥見下々著「呪術廻戦」1~19巻、「呪術廻戦0巻 東京都立呪術高等専門学校」「呪術廻戦刃公式ファンブック」、週刊少年ジャンプなどを資料にしています。
本文中( )内に呪術廻戦○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。