産屋敷輝哉とカルト教団の教祖の共通点 鬼滅の刃考察
鬼殺隊当主・産屋敷輝哉にはカリスマ性があった
鬼殺隊の隊士たちから「お館様」と呼ばれていた鬼殺隊当主・産屋敷輝哉(うぶやしきかがや)のことが「鬼殺の刃」本編の中で
「彼の声音 動作の律動は話す相手を心地良くさせる 現代の言葉ではそれを1/f(エフぶんのいち)ゆらぎと言う」
「カリスマ性があり大衆を動かす力を持つ者は この能力を備えている場合が多い」
と解説されていました。(鬼滅の刃6巻 第47話)
そして、柱たちの産屋敷輝哉に対する態度を見ていると、いかに彼がカリスマ性を持つ人物であるかという事がよくわかりました。
なにしろ、あの一癖も二癖もあるアクの強い柱たちが皆、産屋敷輝哉には素直に従っていたんですからね!
産屋敷輝哉にはカリスマ性はあったが、その行動は狂気に満ちていた
2021年8月に書いた「産屋敷耀哉は狂っていたから妻や子まで犠牲に?|鬼滅の刃考察」という記事に
鬼舞辻無惨が自分のところにやって来ることを読んでいた産屋敷耀哉は、自分の屋敷に爆薬を仕掛けておき…
予期していたとおりに鬼舞辻無惨がやって来ると、自爆を決行しました。
直後、あの鬼舞辻無惨に
「あの男の顔!! 仏のような笑みを貼りつけたまま 己と妻と子供諸共 爆薬で消し飛ばす!!」
「私は思い違いをしていた 産屋敷という男を人間にあてる物差しで測っていたが あの男は完全に常軌を逸している」
「私への怒りと憎しみが蝮のように真っ黒な腹の中で蜷局(とぐろ)を巻いていた」
「あれだけの殺意をあの若さで見事に隠し抜いたことは驚嘆に値する 妻と子供は承知の上だったのか?」
と心の声で言わせるくらいに(鬼滅の刃16巻 第138話)産屋敷耀哉の行動は常軌を逸していたと言わざるを得ません。
いかに鬼舞辻無惨が産屋敷一族にとっての千年来の宿敵であったとしてもです。
と書かせていただいていましたが、現在もやはり妻や我が子までを犠牲にした産屋敷輝哉の行動は、やはり狂気に満ちたものだっと思っています。
カリスマ性と狂気を併せ持った者というとカルト教団の教祖が思い浮かびますが…
産屋敷輝哉とカルト教団の教祖には、いくつかの共通点を見出すことができます。
産屋敷輝哉とカルト教団の教祖に見出せる共通点
産屋敷輝哉もカルト教団の教祖も率いる集団内に階層を設ける
カルト教団の教祖は、教団内に階層を設け、自分の側近たちに教団幹部として「代理カリスマ性」を与える事が多いようです。
代理カリスマ性を与えられた幹部達は、その事に心地よさを感じつつ、教祖のため、教団のためにますます尽くすようですが…
鬼殺隊当主・産屋敷輝哉もまた最強の剣士たちに「柱」という称号を与えていましたね。
もっとも、鬼殺隊の組織に階層を設け、最強の剣士を「柱」としたのが産屋敷輝哉というわけではありませんが。
カルト教団の多くが集団自殺を行ったが産屋敷輝哉もまた…
カルト教団の多くが集団自殺を行っていますが、産屋敷輝哉の最期は妻と二人の子供たちを道連れにした心中であり…
この産屋敷輝哉の心中のことを小規模な集団自殺と言えないこともないかもしれませんね。
カルト教団の教祖は何かを激しく憎悪している場合が多いが産屋敷輝哉も…
カルト教団の教祖は
■自分の主張を受け入れなかった社会全般
■自分を排除した何か
■現在の社会そのもの
などに対して激しい憎悪を抱いている場合が多いですが…
産屋敷輝哉は、いつも穏やかでいましたが、実は鬼舞辻無惨に対して激しい憎悪を抱いていたようですね!
産屋敷輝哉が、妻と二人の子供を巻き込んでの自爆を決行した後、鬼舞辻無惨が
「私への怒りと憎しみが蝮のように真っ黒な腹の中で蜷局(とぐろ)を巻いていた」
「あれだけの殺意をあの若さで見事に隠し抜いたことは驚嘆に値する 妻と子供は承知の上だったのか?」
と心の声で言っていたわけですから(鬼滅の刃16巻 第138話)間違いありません。
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1~23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
本文中( )内に鬼滅の刃○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。