スパイファミリー考察 10巻の表紙だけ名作椅子が登場しない理由は？
スパイファミリーのコミックスの表紙に名作椅子がなかったのは10巻だけ
スパイファミリーのコミックスは、私がこの記事を書いている2023年５月の時点で11巻までが発売されていますが…
１巻～９巻と11巻の表紙には、いかにも高級そうで、デザインも非常に凝った椅子＝名作椅子にスパイファミリーのキャラたちが座っているところが描かれていますよね！
10巻の表紙には、名作椅子が描かれていないのを知った時には、作者・進藤達哉氏が、スパイファミリーのコミックスの表紙に名作椅子を描くのは９巻までに終わりにしたのかなと思いました。
ところが… 11巻の表紙には、また名作椅子が描かれていたんですよね！
スパイファミリーのコミックスの表紙に描かれてきた名作椅子
「SPY×FAMILY公式ファンブック EYES ONLY」には、１巻～９巻に登場した名作椅子の名称が明かされ…
なおかつ、その名作椅子がチョイスされた理由などを進藤達哉氏がコメントされていますが…
それをまとめさせていただくと以下のようになります。
■１巻＝ＬＣ２
シンプルで洗練されたフォルムがロイドの実直で合理的なキャラにぴったり
■2巻＝マシュマロソファ
アーニャに似合う可愛い椅子ということで、丸くてポップで素敵なマシュマロソファに
■３巻＝ラシェーズ
女性的で優雅な曲線がヨルの雰囲気に会うかなということで
■4巻＝ボールチェア
未来視の能力を持つボンドなので、近未来的な雰囲気のボールチェアに
■５巻＝バルセロナチェア
ユーリに似合う椅子が何も思いつかなくて、王道のバルセロナチェアに
■６巻＝ハートコーンチェア
こんなに〈夜帷〉（とばり）に似合う椅子は他にないだろうということで
■７巻＝ウィローチェア
お店の支配人のために作られた椅子とのことで、何だか偉そうなのでダミアンにピッタリかなと思い
■８巻＝イームズラウンジチェア＆オットマン
フランキーにはユーリと同じくあまりイメージがなかったが、足を投げ出すラフなポーズをつけさせたいためにオットマン付きのこの椅子に
■９巻＝ココナッツチェア
２巻のアーニャの座る椅子と同じネルソンのチェアにすることでベッキーとアーニャの仲の良さをアピール
オリジナルカラーなのでブラックベル家の特注なのかも
そして、11巻の表紙には、ヒルハウスチェアにエミールとユーインが座っているところが描かれていましたが…
このヒルハウスチェアは、７巻の表紙でダミアンが座っていたウィローチェアと同じチャールズ・レニー・マッキントッシュがデザインしたものです。
アーニャとベッキーが座る椅子のデザイナーを揃えたのと同じようにダミアンが座る椅子とエミールとユーインが座る椅子のデザイナーも揃えたというわけですね！
では… 11巻の表紙には、また名作椅子が登場したのに10巻の表紙にだけは名作椅子が描かれなかったのは、なぜだったのでしょうかね？
なぜ10巻の表紙にだけ名作椅子が登場しなかったのか？
少年時代の〈黄昏〉を名作椅子に座らせるわけにはいかなかった!?
10巻の表紙に登場したキャラは、少年時代の〈黄昏〉で…
少年時代の〈黄昏〉は名作椅子にではなく、戦争で瓦礫と化した建物に座っていました。
10巻には、少年～青年時代の〈黄昏〉の戦争体験が描かれていましたから、表紙に少年時代の〈黄昏〉が登場したことには何の不思議もなく、むしろ当然だったかもしれませんが…
戦争に巻き込まれ、家族や大切な仲間を失った少年時代の〈黄昏〉を名作椅子に座らせても違和感しかなく…
少年時代の〈黄昏〉を座らせるべきは、やはり戦争で瓦礫と化した建物だったでしょうね！
10巻の表紙にだけ名作椅子が登場しなかったのは、おそらくそのためだったのでしょう!?
名作椅子が表紙に描かれなくなるかも…
10巻の表紙に名作椅子が描かれなかったのは、少年時代の〈黄昏〉が座るべきは名作椅子ではなくて瓦礫だったからなのだと思いますが…
遠からぬうちに「スパイファミリー」のコミックスの表紙に名作椅子が描かれなくなるかもしれません!?
11巻の表紙のカバーをはずすと、そこではエミールとユーインが
エミール：「オ…オレらが表紙とか夢じゃないよな…!? いいのか!?大丈夫か!? 絶対買う人減っちゃうだろ!!」
ユーイン：「どどどどうしよう 今からダミアンさまを呼んで代わってもらおうか!?」
エミール：「いやダミアンさまは７巻で一回出ちゃってるからもうダメだろ！」
ユーイン：「一回しか出られないなんてルールないだろ！ この漫画のメインキャラの数少ないんだから そのうち二巡来るって！」
などとメタなヤリトリをしていましたが… さらにユーインは
「椅子のネタも尽きるって！」
とも言っているんですよね！
この二人のヤリトリは、これから「スパイファミリー」のコミックスの表紙には、既に一度表紙に登場したキャラたちが登場してくること…
そして、名作椅子がもう登場しなくなってくることを予告するものだったのではないでしょうかね？
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※この記事は集英社ジャンプコミックス・遠藤達哉著「SPY×FAMILY」１～11巻、「SPY×FAMILY公式ファンブック EYES ONLY」、「少年ジャンプ＋」などを資料にしています。
本文中（ ）内にスパイファミリー○巻 MISSION：○とある場合は「SPY×FAMILY」該当巻・該当話を参照したことを意味します。
