仙水忍は生き続けたらもっと強くなった?ならない? 幽☆遊☆白書考察
仙水忍は体を悪性の病巣に蝕まれていた
仙水忍が実は悪性の病巣によって体を蝕まれていて、幽助たちと戦った時には、既にあと半月も生きられない状態になっていたことが…
雷禅によって操られ、意識がない状態だった幽助が放った極大霊丸(レイガン)によって吹き飛ばされて仙水忍が倒れた後で明かされました。(幽☆遊☆白書17巻 恐るべき覚醒!!の巻~仙水の遺言!!の巻)
人間でありながらS級の強さだった仙水忍
仙水忍は幽助のように妖怪の血をひいていたわけでもなく、戸愚呂兄弟のように妖怪化したわけでもない純粋な人間でしたが…
それにも拘わらずS級の強さを持っていました。
幻海も桑原もS級の強さは持っていませんでしたので、「幽☆遊☆白書」に登場した人間の中で最強は仙水忍でした。
では、そんな仙水忍が、もしも病に体を蝕まれることなく生き続けていたら、さらに強くなることができていたでしょうか?
それとも、もしも病に体を蝕まれることなく生き続けていたとしても仙水忍がさらに強くなることはなかったでしょうか?
いったいどちらだったでしょうか?
考えていってみたいと思います。
仙水忍は生き続けていたらもっと強くなっていた? あれ以上強くはならなかった?
仙水忍が人間なのにS級の強さになれた理由
以前に書いた「幽☆遊☆白書考察|仙水忍は多重人格になったからS級の強さに?」という記事に
人間に絶望する前、妖怪は存在そのものが悪だと思っていた頃の仙水忍は、妖怪は全て無に還すべきものとだと思い、それを全く疑っていませんでした。
しかし、それまでの自分の価値観とは全く逆のもの=人間が欲望のままに妖怪を喰いものにしているところを目の当たりにしてしまったことで…
仙水は人間の存在そのものに悪を感じるようになってしまいます。(幽☆遊☆白書14巻 血塗られた過去!!の巻)
そして、人間に絶望し、傷ついた仙水忍は、心を病み、多重人格となっていたものと思われますが…
人間に絶望し、傷つき、葛藤した仙水忍は、自らの心の中に鬱積した多大な負のエネルギーを強さに変換し…
S級妖怪に匹敵するほどの強さを手に入れていったのではないかと思います。
と書かせていただきました。
人間に絶望し、自らの心の中に多大な負のエネルギーを鬱積させたからこそ仙水忍は人間でありながらS級の強さを手に入れたという推察は的外れなモノではないだろうと思いますが…
仙水忍が、もしも病に体を蝕まれることなく、生き続けていたとしても実際に仙水忍が手に入れていた以上の強さを手に入れていたかどうかはわかりません。
仙水忍は生き続けていてもあれ以上強くはなれなかった!?
戸愚呂弟の強さはB級でしたが… 暗黒武術会の時点では、その戸愚呂弟の強さに及ばなかった飛影、蔵馬、酎、鈴駒、陣、凍矢、鈴木、死々若丸が、その後、S級の強さを手に入れていました。
飛影は、軀配下の筆頭戦士になっていましたし…(幽☆遊☆白書18巻 それぞれの一年 飛影 後編)
蔵馬、酎、鈴駒、陣、凍矢、鈴木、死々若丸も雷禅、黄泉、軀の元ナンバー2たちを上回る妖力値を持つようになっていましたから…
仙水忍を上回る強さになっていたことは間違いありません。
このうちの酎、鈴駒、陣、凍矢、鈴木、死々若丸は幻海の下で修行に励み、蔵馬の用意した薬草(蔵馬曰く「うまい食事」・食べさせられた者曰く「ドクみてなー薬草」)を摂り続けた結果…
見違えるような強さを手に入れていました。(幽☆遊☆白書18巻 それぞれの一年 蔵馬 後編)
元々B級の戸愚呂弟に及ばない強さだった彼らが、S級の強さを手に入れていたわけですから…
S級の強さだった仙水忍が同様の修行をし、同様に薬草を摂っていたら、もっともっと強くなれたのではないかとも思えてきます。
ですが、幻海の下での修行と薬草の効果によって飛躍的に強くなった酎、鈴駒、陣、凍矢、鈴木、死々若丸は皆、妖怪です。
そして、彼らは妖力を飛躍的に高め、強くなりました。
もしも彼らと同じように修行をし、薬草を摂っても人間である仙水忍は、妖怪である酎、鈴駒、陣、凍矢、鈴木、死々若丸と同じように強くなっていくことはできなかったかもしれません。
また、人間に絶望し、自らの心の中に多大な負のエネルギーを鬱積させたから強くなれた仙水忍は、どんな特訓をしてもどんな薬草を摂ってもそれ以上は強くなれなかったということも考えられそうです。
ですから、仙水忍は、体を病に蝕まれることなく生き続けていたとしても、あれ以上強くはなれなかったのかもしれません。
仙水忍は生き続けていればもっと強くなれた!?
もちろん玄海の下での修行や蔵馬が用意した薬草の摂取が、妖怪だけにではなく、人間である仙水忍に対しても十分に有効だったということも十分に考えられると思います。
誰かの指導を受けるわけでもなく、特別な栄養を摂取するわけでもなく、人間でありながら独力だけでS級の強さを手に入れていた天才・仙水忍が…
もしも、強者の能力を更に伸ばすことを得意としていた玄海の下で修行に励み、特別な栄養を摂っていたら…
もっともっと強くなっていた可能性もあるかもしれませんね!?
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「幽☆遊☆白書」1~19巻を資料にしています。
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