仙水忍は多重人格になったからS級の強さに? 幽☆遊☆白書考察
仙水忍は七人の人格を持つ多重人格者だった
仙水忍は七人の人格を持つ多重人格者でした。
仙水忍が持つ七つの人格とは
・主人核=忍
・理屈屋でプライドが高く、おしゃべりなミノル
・赤子でさえ喜んで命を奪う凶暴なカズヤ
・武器商人のジョージ(本編には未登場)
・家事全般を担当していたマコト(本編には未登場)
・動植物の世話を担当していたヒトシ(本編には未登場)
・内気で純情で傷つきやすい女性のナル(本編には未登場で樹の前にしか現れない)
というものでした。
人の心の声を聴く能力“盗聴”(タッピング)を持つ室田が仙水忍の
「全ての人に墓を掘る 俺達七人で穴を掘る」
という心の声を聴いたと知った時、幽助たちは、仙水忍が、六人の仲間と一緒に魔界との間に界境トンネルを開け、人間界に暮らす多くの者達の命を奪おうとしているものと解釈しましたが…(幽☆遊☆白書14巻 殺人手術の巻)
実際には、「俺達七人」とは仙水忍の七つの人格のことで、仙水忍は界境トンネル=魔界の扉を開ける計画を一人(七つの人格)で立てていたのでした。(幽☆遊☆白書16巻 コエンマの本気!!の巻)
仙水忍は多重人格になる前から超一流の暗殺者だったが…
霊界探偵だった仙水忍は、人間の醜悪な部分を見続け、傷つき絶望していくことによって、多重人格になったものと思われます。
そして、人間にまだ絶望しておらず、多重人格になっていなかった頃の仙水忍に敵として出会った樹は、その頃の仙水忍のことを…
「敵を殺す術(すべ)に関しては超一流の暗殺者」だったと言っています。(幽☆遊☆白書16巻 魅きつける理由!!の巻)
ですが… 仙水忍が、人間でありながら、妖怪でいえばS級に匹敵するほどの強さを手に入れたのは、彼が人間に絶望し、傷つき…
心を病み、多重人格にまでなったからこそだったのではないでしょうか?
仙水忍がS級の強さになったのは多重人格になったから!?
仙水忍は人間に絶望することで強くなった!?
人間に絶望する前、妖怪は存在そのものが悪だと思っていた頃の仙水忍は、妖怪は全て無に還すべきものとだと思い、それを全く疑っていませんでした。
しかし、それまでの自分の価値観とは全く逆のもの=人間が欲望のままに妖怪を喰いものにしているところを目の当たりにしてしまったことで…
仙水は人間の存在そのものに悪を感じるようになってしまいます。(幽☆遊☆白書14巻 血塗られた過去!!の巻)
そして、人間に絶望し、傷ついた仙水忍は、心を病み、多重人格となっていたものと思われますが…
人間に絶望し、傷つき、葛藤した仙水忍は、自らの心の中に鬱積した多大な負のエネルギーを強さに変換し…
S級妖怪に匹敵するほどの強さを手に入れていったのではないかと思います。
仙水忍はS級の強さにはならなかった方が幸福だった!?
仙水忍が推察どおりに人間に絶望し、心を病み、多重人格にまでなったからこそ自らの中に鬱積した負のエネルギーを強さに変換していたのだとしたら…
人間に絶望することなどなく、多重人格にもならず、その代わりにS級の強さを手に入れなかった場合の方が…
実際に彼が歩んだ人生よりもずっと幸福だったのではないかと、平凡な人間なら思ってしまうところですね。
ですが… 仙水忍は、人間に絶望し、多重人格となり、二十代で最期を迎えた自分の人生に
案外満足していたのかもしれません。
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「幽☆遊☆白書」1~19巻を資料にしています。
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