呪術廻戦考察 禪院家の者達は禪院直哉以外は呪霊にならない理由は?
禪院家は禪院真希によって壊滅した!
呪術御三家の一つであった禪院家は、禪院真希によって壊滅させられました。
禪院真希は、元々、呪具を回収するために禪院家に戻ったのであって、その時点では禪院家を壊滅させるつもりなど全くありませんでした。
ですが… 父親である禪院扇に双子の妹・真依とともに命を奪われそうになり…
真依が亡くなったことによって覚醒した真希は、「全部壊して」という真依の言葉を実行し…
真依の命を奪い、自分の命も奪おうとした父・禪院扇の頭部を真っ二つにしたのを皮切りに禪院家の者達の命を次々に奪っていきました!(呪術廻戦17巻 第148話~第152話)
禪院直哉は呪霊になって禪院真希の前に現れた!
禪院真希によって命を奪われた禪院家の者たちの中で呪霊になったことが確認されているのは、禪院直哉だけですね!
もっとも… 正確に言えば、禪院直哉の命を奪ったのは、禪院真希ではなく、禪院真希との戦いでズタボロになっていた禪院直哉を包丁で突き刺した禪院真希・真依の母親なのですが…(呪術廻戦17巻 第152話)
禪院直哉も実質的には、禪院真希に絶命させられたようなものですよね!
呪力のない禪院真希に命を奪われた者は呪霊になる可能性があった!
呪力以外で命を奪われた者は、絶命後に呪霊に転じることがあるので、呪術師は、敵対術師にトドメを刺す時、必ず呪力を使わなければなりません。(呪術廻戦4巻 第33話)
ですから、呪力を持たない禪院真希によって命を奪われた者は、皆、呪霊に転じる可能性があったわけですが…
おそらく実際に呪霊に転じたのは、禪院直哉だけだったものと思われます。
では、禪院直哉以外の禪院真希に命を奪われた禪院家の者達が呪霊にならなかったのは、いったいなぜだったのでしょうか?
考えていってみたいと思います!
なぜ禪院直哉以外の禪院家の者達が呪霊にならなかったのか?
禪院家の者達の呪霊化を「呪術廻戦」の物語は必要としていなかったかもしれないが…
以前に書いた「直哉以外の禪院家の者たちは呪霊にならないの?|呪術廻戦考察」という記事に
直哉以外の禪院家の者たちも直哉と同様に呪霊に転じる事を「呪術廻戦」の物語が必要としているかというと… そうではないように思えます!
その理由は、直哉が転じた呪霊との戦いの中で禪院真希は、これまで見えていなかったものまで見えるようになって完全に覚醒し、禪院甚爾と並ぶ鬼人になったことです。(呪術廻戦22巻 第198話)
直哉が転じた呪霊は、「呪術廻戦」の物語の中で禪院真希を禪院甚爾と並ぶ鬼人として覚醒させる役割を敵役として担っていましたが…
禪院真希が完全に覚醒し、鬼人となってしまった以上、もうこれ以上、禪院家の者たちが転じた呪霊の登場を「呪術廻戦」の物語は必要としていないように思えます。
と書かせていただきました。
間違っていないと思いますが、これは、「呪術廻戦」作品中に直哉以外の禪院家の者達の呪霊が登場する必要がなくなった理由であって…
直哉以外の禪院家の者達が呪霊にならなかった理由ではありませんよね!
直哉ほど自分の絶命を受け入れられない者はいなかった!?
禪院直哉が、呪霊と化したのは、自分がずっと見下し続けてきた禪院真希との戦いに敗れ、絶命するようになったことを納得できず…
なんとしても真希に復讐したかったからなのでしょう。
そして、直哉が呪霊に転じながら、人間だった時の自我をそのまま残していたのも、無念さと執念深さゆえだったのではないかと思います。
禪院扇や禪院甚壱は、まさか真希に命を奪われるとは思ってはいなかったでしょうが…
自分達の都合で真希を亡き者にしようとして、それに失敗した挙句に絶命したわけですから、意外と自らの絶命を受け入れられてしまったのかもしれませんね?
また、躯倶留隊(くくるたい)の者達などは、真希の力量に圧倒され、絶命していったわけですから…
無念さはあっても、自らの絶命をある意味では納得できてしまったのかもしれないですね?
そのように考えますと、直哉以外の禪院家の者達が呪霊にならなかったことが、不思議ではないように私には思えてきます。
【呪術廻戦考察のその他の記事】
呪術廻戦224話ネタバレ考察|五条悟と宿儺の戦いで新宿の街が…
呪術廻戦222話ネタバレ考察|時は12月24日!五条悟VS宿儺
宿儺は万の言葉を思い出してなぜ「いいだろう」と?|呪術廻戦考察
羂索と誰かが12月24日に戦うことになるのか?|呪術廻戦考察
五条悟が日本海溝に置かれた獄門彊から生還した件|呪術廻戦考察
※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・芥見下々著「呪術廻戦」1~22巻、「呪術廻戦0巻 東京都立呪術高等専門学校」「呪術廻戦刃公式ファンブック」、週刊少年ジャンプなどを資料にしています。
本文中( )内に呪術廻戦○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。