呪術廻戦考察 宿儺が魔虚羅などを呼び出せなくなっている件について
魔虚羅などの破壊された式神を宿儺はもう呼び出せないはず
「魔虚羅」(まこら)こと「八握剣異戒神将魔虚羅」(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)などの破壊された十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)を宿儺は、もう呼び出すことができないはずです。
十種影法術の式神は、完全に破壊されると二度と顕現ができなくなりますが…
宿儺が呼び出した嵌合獣(かんごうじゅう)顎吐(あぎと)と魔虚羅は五条悟によって破壊されているからです。
(嵌合獣・顎吐は呪術廻戦 第234話で、魔虚羅は呪術廻戦 第235話で)
嵌合獣・顎吐は、「大蛇」(オロチ)、「虎葬」(こそう)、「円鹿」(まどか)を継承した「鵺」(ぬえ)と「玉犬(ぎょくけん)黒」が「玉犬・白」を継承して生まれた「渾」が合体した式神のようですから…(呪術廻戦 第233話~第234話)
「玉犬」「大蛇」「虎葬」「円鹿」「鵺」と「魔虚羅」を呼び出すことは、もう宿儺にはできなくなったはずです。
宿儺が破壊した魔虚羅を呼び出すことができたのは…
宿儺は、渋谷事変の際に自らが破壊した「魔虚羅」を呼び出していましたが、宿儺が破壊した時の「魔虚羅」は伏黒恵によって呼び出されたものでした。(呪術廻戦14巻 第117話~第119話)
おそらく十種影法術の使い手が変われば、他の使い手が呼び出し、破壊された式神もまた呼び出すことができるようになり…
なおかつ宿儺は、「魔虚羅」を破壊したことによって、「魔虚羅」を調伏できるようになったのではないかと推察されます。
そして… 伏黒恵の肉体を乗っ取って、すぐに「鵺」を呼び出すことができていたのは…(呪術廻戦 第213話)
伏黒恵の肉体を乗っ取ったことによって宿儺には、伏黒恵が調伏済みの式神は全て呼び出せるようになっていたためなのでしょう。
魔虚羅などを呼び出せなくなったら宿儺に伏黒恵に受肉した意味は…
宿儺が伏黒恵を自分の「器」に選んだ理由
伏黒恵の肉体を乗っ取ったばかりの時に宿儺は
「あの時 伏黒恵に感じたのは 術式の潜在能力(ポテンシャル)と俺への耐性だ」
「小僧のように「器」ではなく「檻」になられると始末が悪い」
「伏黒恵に直接呪物(ゆび)を飲ませる手もあったが 確実に肉体の主導権を得るため 小僧の裡(うち)で力を取り戻し機を窺っていた 奴の魂が折れる瞬間を」
と心の声で言っていました。(呪術廻戦 第213話)
宿儺が、自分の「器」にする者として伏黒恵を選んだ理由の一つが、術式=十種影法術のポテンシャルにあった事が明らかになったわけですが…
「魔虚羅」「玉犬」「大蛇」「虎葬」「円鹿」「鵺」を呼び出すことがもうできなくなってしまったとなりますと…
宿儺にとっては、伏黒恵を「器」にし続ける理由が、一つなくなったということになりますね!
五条悟との戦いでは伏黒恵の姿でいる事が効果を発揮しなかった
伏黒恵の体を乗っ取り、伏黒恵の魂を沈めるための「浴」を終えた宿儺は、羂索から「顔 それでいいんだ?」と訊かれると
「今はな 術師連中と戦うのであれば このままの方が都合がいい」
と言っていました。(呪術廻戦 第216話)
ですが… 伏黒恵の顔のままでいる宿儺に対して五条悟が
「僕に手加減してほしかったんだろ? 残念ながら僕は特殊な訓練を受けててね 恵なら本気で殴れる」
と言っていましたから…(呪術廻戦 第224話)
五条悟との戦いでは、宿儺が伏黒恵の顔のままでいた事は効果を発揮しなかったはずです。
だからこそ宿儺は、鹿紫雲一との戦いで肉体にダメージを負うと、躊躇することなく受肉による変身を変身を再開し、本来の姿に戻ったのでしょうが…(呪術廻戦 第237話)
「魔虚羅」「玉犬」「大蛇」「虎葬」「円鹿」「鵺」を呼び出すことができなくなり、伏黒恵の顔も捨てた宿儺には…
「器」としての伏黒恵にこだわる理由は、もはやなくなっているのではないでしょうかね?
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・芥見下々著「呪術廻戦」1~24巻、「呪術廻戦0巻 東京都立呪術高等専門学校」「呪術廻戦刃公式ファンブック」、週刊少年ジャンプなどを資料にしています。
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