ハンターハンター考察 クルタ族は流星街から何かを奪っていたのか?
クルタ族の命を奪ったのが本当に幻影旅団だったのかが疑われている
「ハンターハンター」ファンの中には、クルタ族の者達を襲撃し、命を奪ったのは、実は幻影旅団ではないのではないかと推察している方が、おられました。
そして、「ハンターハンター」395話(No.395)から始まった幻影旅団が結成されるまでの過去編を読み、新たにそう考えるようになった方もおられるようですが…
確かに少年時代のクロロを中心に劇団的な活動を行っていた旅団の者たちが、仲間であるサラサの命が奪われた事件を契機にして、私たちが知る幻影旅団へと変わっていったという事を知ると…
本当に幻影旅団の者たちが、クルタ族の者たちの命を奪ったのかどうかを疑いたくなってくるのも当然なのではないかと思います。
かくいう私も… 以前は、幻影旅団がクルタ族の者達の命を奪ったに違いないと全く疑うことなく素直に信じ込んでいたのですが…
本当にそうなのかどうかを疑い始めています。
ですが… 今回は、クルタ族の者達の命を奪ったのは、やはり幻影旅団だったという事を前提として…
クルタ族の者たちが命を奪われるようになったのは、単に緋の眼を狙われたからではなかったのではないかと考えていってみようと思います。
クルタ族の者達の遺体のそばに残されていたメッセージ
2013年に公開された「劇場版HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」の来場者特典として配布された「HUNTER×HUNTER」0巻(No.0)には…
0話(No.0)「クラピカ追憶編」が収録されています。
そして、この0話(No.0)「クラピカ追憶編」は
クルタ族の者達が命を奪われ、緋の眼を奪われていた現場に
「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」
というメッセージが残されていた事が明かされています。
もしも、幻影旅団が、緋の眼を奪うことだけを目的にクルタ族を襲撃していたとしたら…
こんなメッセージを彼らは、クルタ族の遺体のそばにこんなメッセージを残していったでしょうか?
いかないのではないかと私には思えるんですよね!
ですから… クルタ族の者たちの命を奪ったのが、幻影旅団だったとしても、彼らがクルタ族を襲撃したのは、緋の眼を奪うことだけを目的にしてではなかったのではないでしょうかね?
遺体のそばに残されたメッセージはクルタ族が流星街から何かを奪っていたと示すもの!?
クルタ族の遺体のそばに残されたメッセージと同じメッセージが…
流星街出身の浮浪者が、冤罪によって3年間、不当に拘束された後… 流星街の者たちは、その拘束に関わった31人に31人の命を姿勢にして報復を行っていましたが…
その報復現場に残されたメッセージは
「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」
というクルタ族の者達の遺体のそばに残されていたメッセージと全く同じものでした。(ハンターハンター11巻 No.102)
一人が3年間不当に拘束された事への報復を行うために31人が命を投げ出すという感覚は、凡人である私には全く理解できません!
ですが… 「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」というメッセージが、その行動が自分たち(流星街の者たち)から何かを奪った事に対するメッセージであるという事は理解できます!
クルタ族の者たちの遺体のそばにメッセージが残されていたのは…
もしも、クルタ族の者たちが、幻影旅団か流星街から何も奪っておらず、幻影旅団の者たちが何かの報復のためにクルタ族の者達を襲撃したのではなく…
緋の眼を奪うことだけを目的にクルタ族を襲撃していたのだとしたら…
「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」
というメッセージを残すことはなかったのではないかと思えるんですよね!
クルタ族襲撃が、何かを奪われた報復ではないのだとしたら、「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」というメッセージは意味不明なものになってしまいますからね!
ですから、もしもクルタ族を襲撃したのが、やはり幻影旅団であったとしても…
クルタ族は、幻影旅団か流星街から何かを奪っていて、その報復で襲撃されたのではないかと思うわけですが…
実際の真相は、どうなのでしょうかね?
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※この記事は
・「劇場版HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」の来場者特典=「HUNTER×HUNTER」0巻(No.0)
・集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「HUNTER×HUNTER」1~37巻(No.1~No.37)
・集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「HUNTER×HUNTER ハンター協会公式発行 ハンターズ・ガイド」
などを資料にしています。
本文中( )内にハンターハンター○巻 No.○とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。