ハンターハンター考察 クルタ族襲撃現場のメッセージは幻影旅団が残したのではない!?
クルタ族の襲撃現場に残されていたメッセージ
2013年に公開された「劇場版HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」の来場者特典として配布された「HUNTER×HUNTER」0巻(No.0)には…
0話(No.0)「クラピカ追憶編」が収録されていますが、その最後のページで襲撃され、緋の眼を奪われたクルタ族の者達の遺体の近くに
「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」
というメッセージが残されていた事が明かされています。
クルタ族を襲撃し、緋の眼を奪ったのは、幻影旅団であるとされていますから… 普通に考えれば、このメッセージは幻影旅団によって残されたものということになるわけですが…
はたして本当にそうなのでしょうかね?
幻影旅団が、もしも緋の眼を奪うためにクルタ族を襲撃したのだとしたら…
はたして、その現場に「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」などというメッセージを残していったでしょうか?
私にはそうは思えないんですよね!
流星街出身の浮浪者が不当に拘束された事の報復時に残されたメッセージも…
流星街出身の浮浪者が3年間、不当に拘束されると、その不当な拘束に関わった31名の者に流星街の者たち31人が自らの命を犠牲にして報復を行った際にも、その現場には…
クルタ族が襲撃された現場にあったのと同じ「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」というメッセージが残されていました。(ハンターハンター11巻 No.102)
一人の男が不当な拘束を3年間された事に対する報復のために31人の者たちが自らの命を犠牲にするという流星街の住人たちの感覚・基準には理解できないものがありますが…
同胞から何かを奪った者への報復を行った現場に残すメッセージが「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」というものだった事は理解ができます。
ですが… もしも、幻影旅団が緋の眼を奪う事だけを目的としてクルタ族を襲撃していたとしたら…
その現場に残すメッセージが「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」というものだった事を理解することできませんよね!
なぜならば「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」というメッセージは、自分たち(流星街の者たち・幻影旅団の者たち)から何かを奪った者への報復を行った時にのみ残すべきメッセージであって…
自分たちから何かを奪ったわけではない者を襲撃した時に残すメッセージでは、どう考えてもないからです!
メッセージを残したのは幻影旅団ではない!? クルタ族襲撃自体も!?
クルタ族襲撃現場に残されたメッセージから推察できる事
クルタ族の襲撃現場に残されたメッセージが、「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」というものだった事からは
■クルタ族を襲撃したのは幻影旅団だが、メッセージを残したのは別の者
■クルタ族の襲撃自体が幻影旅団によるものではなかった
■クルタ族は流星街あるいは幻影旅団から何かを奪っていて、幻影旅団は、その報復にクルタ族を襲撃した
という三つの事が考えられるのではないでしょうかね?
一つ一つについて以下に詳しく記させてもらいます。
クルタ族を襲撃したのは幻影旅団だが、メッセージを残したのは別の者
ハンターハンター395話~397話(No.395~397)で描かれた過去編を読んだ後だと、クルタ族を襲撃し緋の眼を奪ったのが幻影旅団だという事自体を疑いたくなってきますが…
その後の幻影旅団の者たちの非道ぶり、残虐ぶりを見ていると、やはりクルタ族襲撃は幻影旅団によるものなのかもしれないとも思えてきますが…
もしも、そうだとしても緋の眼を奪うことだけが目的でクルタ族を襲撃していたとしたら、幻影旅団が、あのメッセージを残すとは思えません。
クルタ族の襲撃自体が幻影旅団によるものではなかった
クラピカと戦った時にウボォーギンが
「キレると目が赤くなる奴等!! どっかの奥地でコソコソ暮らしてた 団長がいたく気に入ってたぜ」
「ありゃあ大仕事だった あいつら強かったな… その生き残りか」
と言っていた事(ハンターハンター9巻 No.083)を考えると…
クルタ族襲撃自体は、やはり幻影旅団によるものだったという事に普通に考えればなると思います。
ですが… 過去編の中でクロロからやりたい事を訊かれたウボォーギンが
「世界一の悪役になる事……だな」
と言っていた事(ハンターハンター No.396)を考えますと…
実際に襲撃していないクルタ族を襲撃したことにして悪役を演じていたのではないかと考えられないこともありません!
クルタ族は流星街あるいは幻影旅団から何かを奪っていて、幻影旅団は、その報復にクルタ族を襲撃した
もしも…
■サラサの事件とクルタ族が関係している
■クルタ族は、一族を維持していくいために流星街から子供を誘拐したりしていた
■クルタ族は実は裏社会と深く関わっていて、流星街から多くのものを奪っていた
などの事があったとすれば…
やはりクルタ族を襲撃したのは、幻影旅団であり、なおかつ「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」というメッセージを残したのも幻影旅団だったという事になりそうですね!
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※この記事は
・「劇場版HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」の来場者特典=「HUNTER×HUNTER」0巻(No.0)
・集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「HUNTER×HUNTER」1~37巻(No.1~No.37)
・集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「HUNTER×HUNTER ハンター協会公式発行 ハンターズ・ガイド」
などを資料にしています。
本文中( )内にハンターハンター○巻 No.○とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。