呪術廻戦考察 加茂憲倫と加茂憲紀・二人の「かものりとし」の名が持つ意味は?
御三家の汚点=史上最悪の呪術師・加茂憲倫
五条家、禪院家、加茂家は、呪術全盛の平安時代に台頭し、以後千年あまりの間、御三家と称され、呪術界の名門であり続けてきました。
その御三家の汚点と言われているのが、明治期の呪術師・加茂憲倫(かものりとし)です。
加茂憲倫は、自らの呪術的知的好奇心を満たすために呪霊の子を孕む特異体質の娘を弄び、特級呪物「受胎九相図」を作り上げました。(呪術廻戦7巻 第60話)
羂索が加茂憲倫の肉体を乗っ取っていた
ですが… 加茂憲倫の肉体は、少なくとも千年前から呪術師をしている羂索によって乗っ取られていたことがわかっています。
したがって、呪術的知的好奇心を満たすために呪霊の子を孕む特異体質の娘を弄んで「受胎九相図」を作り上げたのは、加茂憲倫の肉体を乗っ取った羂索だったかもしれません。
そのへんのところの真相は、「呪術廻戦」の今後の物語の中で明かされることがあるかもしれませんが…
いずれにしても加茂憲倫が「御三家の汚点」と言われていることは間違いありません。
加茂憲紀はなぜ御三家の汚点・加茂憲倫と同じ読みの名なのか?
加茂憲倫と同じ「かものりとし」という読みの名の加茂憲紀
では… 京都高専3年の加茂憲紀は、なぜ「御三家の汚点」と言われている加茂憲倫と同じ読み・同じ音の「かものりとし」という名をつけられたのでしょうか?
特に意味はなく、ただ偶然、ただ何となくということは絶対に考えられないと思うんですよね。
なぜならば、「御三家の汚点」と言われる加茂憲倫の存在は、加茂家にとっては歴史上最大の汚点になっているはずですから…
その汚点=加茂憲倫と同じ「かものりとし」という名を意味もなくつけてしまうということは考えられないだろうからです。
加茂憲紀が側妻が産んだ庶子だったからか?
加茂憲紀は、加茂家当主の正室が、術式を継いだ男児を産めなかったために加茂家当主の家に嫡男(=正室の生んだ男児)と偽り迎えられましたが…
実際には、加茂家当主の側室が産んだ庶子(=本妻以外の女性が産んだ子供)でした。(呪術廻戦6巻 第44話)
ですから… 加茂憲紀が、「御三家の汚点」と言われる加茂憲倫と同じ読み・同じ音の「かものりとし」という名をつけられたのは…
側室が産んだ子=庶子だったからではないかという、ちょっとイヤな感じの推察ができてしまいます!
加茂憲紀の母親は、加茂家の人間たちから「爛れた側女(そばめ)だから」という理由で虐められていたようですから…(呪術廻戦6巻 第44話)
側女が産んだ庶子に加茂家の人間たちが、「御三家の汚点」と言われる加茂憲倫と同じ読み・同じ音の「かものりとし」という名をつけることを強制したということは…
十分に考えられるだろうと思います。
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・芥見下々著「呪術廻戦」1~18巻、「呪術廻戦0巻 東京都立呪術高等専門学校」「呪術廻戦公式ファンブック」、週刊少年ジャンプなどを資料にしています。
本文中( )内に呪術廻戦○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。