なぜ鬼舞辻無惨は鳴女を新・上弦の肆にしたのか? 鬼滅の刃考察
新・上弦の肆に鳴女を抜擢していた鬼舞辻無惨
十二鬼月の上弦の鬼が倒されることは、上弦の陸・妓夫太郎(ぎゅうたろう)と堕姫(だき)が倒されるまで百十三年もの間ありませんでした。(鬼滅の刃12巻 第98話)
しかし、上弦の陸・妓夫太郎と堕姫が倒されると、それまでせき止められていた流れが、流れをせき止めていた岩が取り除かれ、一気に変わったかのように…
妓夫太郎と堕姫が倒されてから、そう間を置くことなく上弦の肆・半天狗(はんてんぐ)と上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)が倒されてしまいました。
そして、無限城を舞台にした最終決戦の際には、鳴女(なきめ)が新・上弦の肆として、そして獪岳(かいがく)が新・上弦の陸として登場してきましたが…
他の上弦の鬼たちと比べると殺傷能力が明らかに低い鳴女が、新・上弦の肆になっていたことには違和感を覚えなくもありませんでした……というかハッキリ言って覚えました!
上弦に空きができたからといって鳴女を上弦の肆に据える必要が特にあったようにも思えませんが…
鬼舞辻無惨はなぜ鳴女を上弦の肆に抜擢したのでしょうかね?
鳴女を上弦の肆に抜擢したのは鬼舞辻無惨が特殊な血鬼術を高く評価したから!?
琵琶の音によって空間を自在に操る鳴女の血鬼術は、利用価値・利便性が高く、鬼舞辻無惨も彼女の血鬼術を重宝に感じていたはずです。
ですから、殺傷能力が低いことは承知していながら鬼舞辻無惨が鳴女のことを新・上弦の肆に抜擢したのが、琵琶の音で空間を自在に操るその血鬼術を高く評価してだったことは間違いないでしょう。
ですが、ここまでは誰でもちょっと考えれば、すぐに思いつく当たり前のことですよね!
問題は、鬼舞辻無惨が、利便性が高い特殊な血鬼術を使う鳴女のことをなぜ高く評価していたのかということですよね!
鬼舞辻無惨が鳴女を新・上弦の肆にしたことから見えてくるもの
基本的には上弦の鬼は殺傷能力が高い鬼ばかり
新・上弦の肆となった鳴女以外の上弦の鬼たちは、皆、基本的に殺傷能力・戦闘能力の高さを評価されて上弦の地位を得ていたのだと思います。
上弦の鬼同士で「入れ替わりの血戦」が行われるというシステムがあったくらいですから、それは間違いないでしょう。
鬼舞辻無惨ほど殺傷能力が高い鬼はいなかったから…
ですが… 殺傷能力・戦闘能力の高さでは鬼舞辻無惨を上回る鬼はいなかったはずですよね!
ですから、どんなに殺傷能力・戦闘能力が高い鬼であっても鬼舞辻無惨から見たら自分以下の能力を持つ鬼にしか見えなかったはずですね!
鳴女の空間を操る特異な血鬼術は鬼舞辻無惨にはないもの!
それに対し… 鳴女の空間を操る血鬼術は、鬼舞辻無惨にも持ち得なかった能力であり…
空間を操る特異な能力を使えるという点においては、鳴女は鬼舞辻無惨以上だったと言うこともできますね!
ですから… 鬼舞辻無惨の目には、もしかしたら鳴女は、他の上弦の鬼たち以上の存在に映っていたのかもしれません。
そう考えれば、殺傷脳直・戦闘能力に関しては、明らかに他の上弦の鬼たちに劣る鳴女が新・上弦の肆に抜擢されたことを納得できるようになりますね!
傲慢なことこの上なかった鬼舞辻無惨だが…
鬼舞辻無惨は、傲慢なことこの上ないように見えましたが……というか、実際に傲慢なことこの上なかったですが…
実は、自分に持ち得なかったものを持っている者のことは、ちゃんと高く評価し、もしかしたらリスペクトさえしていたのかもしれませんね!?
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1~23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
本文中( )内に鬼滅の刃○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。