幽☆遊☆白書考察 雷禅と軀の対立が始まったのは七百年前なのか? 千年以上前なのか?
蔵馬や黄泉が生まれた時には雷禅と軀が魔界の双頭と呼ばれていた
人間界にいる蔵馬に言玉(ことだま)によってメッセージを送った黄泉は、その中で
「雷禅と軀 この名はまだ覚えているだろう? オレ達が生まれた時には既に魔界の双頭と呼ばれていた妖怪だ」
と言っていました。(幽☆遊☆白書17巻 それぞれの決心!!の巻)
そして… 黄泉は自分の視力を奪った妖怪に襲われた時期のことを
「千年ほど前になるかな こいつに襲われたのは」
と言っていましたから…(幽☆遊☆白書18巻 それぞれの一年 蔵馬 前編)
蔵馬と黄泉は少なくとも千年以上前には生まれていたということになり…
雷禅と軀が魔界の双頭と呼ばれるようになったのも千年以上は前だったということになりますね。
雷禅が人を食うのをやめたのは約七百年前から
雷禅が人間界で食脱医師(くだくすし)の女と出会い、そのことをきっかけに人を食うのをやめたのは約七百年前でした。(幽☆遊☆白書18巻 雷禅の遺言)
ですから… もしも雷禅と軀の対立が「もう人間を糧にするのはやめよう」と言ったことによって始まったのだとしたら…
それは約七百年前、もしくはそれ以降ということになるはずですね?
ですが… 千年以上前に蔵馬や黄泉が生まれた頃には既に雷禅と軀の二人が魔界の双頭と呼ばれるようになっていたということになるわけですが…
この事をどう解釈していったらいいんでしょうかね?
雷禅と軀は千年以上前から魔界の双頭と呼ばれていたが… 人を糧にするしないでの対立は…
雷禅と軀の人を糧にするしないでの対立はやはり約七百年前かそれ以降から!?
蔵馬や黄泉が生まれた頃=千年以上前には雷禅と黄泉が魔界の双頭と呼ばれていた事は黄泉がそう言っている以上、間違いなく事実なのでしょうが…
役七百年前に雷禅が人間界で食脱医師の女に出会うまでは、雷禅と黄泉が、人を糧にするかしないかという事で対立することはなかったはずですね。
ですが… 雷禅、軀、黄泉の三者はお互いを忌み嫌い、意見が折り合うことはなかったといいますから…(幽☆遊☆白書17巻 魔界への招待状!!の巻)
千年以上前の時点でも雷禅と軀は人間を糧にするしないという事以外の何かで意見が折り合わず、既に対立を始めていたのではないでしょうかね?
雷禅と軀が魔界の双頭と呼ばれていても対立はしていなかった可能性も…
また… 「双頭」という言葉は二つの大いなる者、強大な二者のことを表す言葉ではありますが、必ずしもその二者が対立しているというわけではありません。
ですから、蔵馬や黄泉が生まれた頃=千年以上前に雷禅と黄泉は魔界の双頭と呼ばれてはいても…
その頃はまだ二人は特に対立をしていたわけではなかったということも考えられなくはないかもしれません。
ですが… 黄泉が蔵馬に対して
「軀と雷禅がすでに二大勢力としてのさばる魔界を一早く見限ったお前の考えは面白い」
と語っていた(幽☆遊☆白書18巻 それぞれの一年 蔵馬 前編)ことも考慮しますとやはり約千年前の時点で雷禅と軀は既に対立状態にあった可能性が高そうに思えます。
千年前の雷禅の周囲にはケンカ友達もいたはずだが…
雷禅の墓参りにやって来た時に煙鬼は
「雷禅(あいつ)がケンカも人間食うのもやめて隠居すると聞いたときは ワシらも血の気が多くてな どうしてもあいつと和解できなんだ」
「ただワシらも何となく気が抜けてな いつしか戦うことを忘れて暮らしとった」
と語っていましたから…(幽☆遊☆白書18巻 来訪者たち)
約七百年前までは雷禅の周囲には彼のケンカ友達たちがいたはずで…
もしも雷禅が彼らと力を合わせれば、軀を倒すことは難しくなかったはずだとも思えますが…
軀との対立にケンカ友達を巻き込むことを雷禅はよしとしなかったのでしょうかね?
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「幽☆遊☆白書」1~19巻を資料にしています。
本文中( )内に幽☆遊☆白書○巻 「○○○」とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。