ハンターハンター考察 サラサの事件に対するクロロの責任の取り方
サラサが行方不明になった時にクロロは「僕の責任です」と言っていたが…
サラサが行方不明になってしまった時、上映会を中止してサラサを探しに行く事にしたクロロは、上映会に集まっていた者たちに
「皆さんも知っての通り 最近 流星街各地で子供の誘拐・失踪が頻発していて… とても危険な状態なのに対策を怠ってしまい… 彼女を一人で帰してしまった……僕の 僕の責任です」
と言っていましたが…(ハンターハンター No.397)
サラサの無惨な遺体を発見した後、彼女が絶命してしまった事についてクロロが自分がサラサを一人で帰してしまったせいだと思い込み、ずっと自分を攻め続けたのだとしたら…
11歳にしてそんな重すぎる十字架を背負ってしまったクロロのことを気の毒だと思いますし…
そんな重すぎる十字架を背負ってしまった事がクロロと旅団を変えてしまったのではないかと思います。
クロロの「僕の責任」はサラサを一人で帰してしまった事だけではない!?
さらに… もしかしたらクロロは、「サラサの事件」の自分の責任は、サラサを一人で帰してしまった事だけではないという事にも気づいていたかもしれません。
サラサが糞野郎どもの犠牲になってしまったのは、「カタヅケンジャー」の録画されたビデオテープを見つけようとして一人でウガ森横の企業ゴミを探しに行ってしまったためでした。(ハンターハンター No.396)
「あたしがビデオ見つけちゃったら皆(みんな)驚くだろうな」
と思いながらサラサは一人でビデオテープを探しに行ってしまったわけですから…
もしもサラサが「カタヅケンジャー」の録画されたビデオテープに特別な関心を持ち、それを一人で探しに行こうなどとしなければ、彼女が事件の犠牲者になる事はなかったわけです。
頭のいいクロロが、サラサが集落にすぐに帰らずに何をしようとしていたのかに気づかなかったとは思えません。
そして… もしも自分が「カタヅケンジャー」の録画されたビデオテープを見つけ出し、吹き替えをし、それを上映するなどということをしようとしなかったら…
サラサが命を落とすことはなかったという事にもクロロは気づいていたはずです。
サラサの事件を招いた事でクロロは変わらざるを得なかった!?
クロロの「サラサの事件」に対する責任の取り方
クロロは、サラサの事件後、3年をかけ、犯人に近づく為の知恵と道具、犯人を見つけた時に必要な力と技術を身につけようとしている事を旅団の者たちに明かした上で…
他にもう一つとても大事なものが要るとして
「これ以上 流星街(ここ)でサラサ達みたいな犠牲者を出さない様にする為に自分の人生を捧げる覚悟…!!」
「3年経ったら僕は沢山の人間を殺す」
と言っていました。(ハンターハンター No.397)
サラサが事件の犠牲者となり、命を落とす事になってしまったのは自分の責任であると気づいていたクロロは…
その責任を取るために犯人を見つけ出し、その命を奪う事に決めたのではないでしょうかね!?
クロロが悪党として生きると決めた理由は…
クロロは、さらにその後
「僕は残りの人生を悪党として生きる 世界中の人間が恐れ慄く程の」
「小悪人共が震え上がり決して流星街に近づかない様 この街と自分をデザインする」
とも言っていました。(ハンターハンター No.397)
クロロは、事件の犠牲者がサラサになってしまった責任は自分にあるものの…
もしもサラサが犠牲になっていなければ、他の誰かが犠牲者になっていたという事にも気づいていたでしょう。
ですから、クロロが残りの人生を悪党として生きる事に決めたのは、自らの責任を取るためだけにではなく…
サラサのような犠牲者が出続けてしまう事に我慢ができなかったからでもあったのかもしれませんし…
残りの人生を悪党として生き、サラサのような犠牲者がもう出ないようにする事によってサラサを事件の犠牲者にしてしまった責任を取ろうとしていたのかもしれませんね!?
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※この記事は
・「劇場版HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」の来場者特典=「HUNTER×HUNTER」0巻(No.0)
・集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「HUNTER×HUNTER」1~37巻(No.1~No.37)
・集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「HUNTER×HUNTER ハンター協会公式発行 ハンターズ・ガイド」
などを資料にしています。
本文中( )内にハンターハンター○巻 No.○とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。