呪術廻戦考察 宿儺が五条悟と対決中に本来の姿に戻らなかった理由は?
鹿紫雲一との戦いで本来の姿に戻った宿儺
宿儺は伏黒恵の肉体を乗っ取って以降、ずっと本来の自分の姿には戻らず、伏黒恵の姿のままでいました。
(といっても目が複数ある状態になって体に紋様が入っていましたから、伏黒恵の元の姿のままでいたというわけではありませんでしたが)
ですが… 鹿紫雲一との戦いで肉体にダメージを負った宿儺は、意図的に中断していた受肉による変身を再開することによって肉体を修復し…
本来の姿に戻りました。(呪術廻戦 第237話)
本来の姿に戻り強くなっていた宿儺
宿儺は、肉体を修復させるための手段として受肉による変身を再開し、本来の姿に戻ったのでしょうが…
本来の姿に戻った宿儺の肉体のことが「呪術廻戦」第238話の中で
掌印を結んでいても両の手が空手となる
心肺に負担をかけず呪詞の詠唱を絶え間なく続ける
腕と口が常人の倍あることは 呪術師にとってこれ以上ない優位性となり
加えて宿儺はこれだけの異形の肉体を持ちながら一切の身体機能を損なっていない
と解説されていました。
そして、X線を利用し、解析をした鹿紫雲一の目には、本来の姿に戻った宿儺の肉体が完全無欠に映ったようです。(呪術廻戦 第238話)
ですから… 宿儺は、受肉による変身を意図的に中断し、伏黒恵の姿でいた時よりも受肉による変身を再開して本来の姿に戻ってからの方が強いのは間違いないと思いますが…
それならば、なぜ宿儺は、五条悟と戦っている時に受肉による変身を再開し、本来の姿に戻らなかったのでしょうか?
その理由を考えていってみたいと思います!
宿儺が五条悟と対決中に本来の姿に戻らなかったのはなぜだったのか?
宿儺は本来の姿に戻らず伏黒恵の姿のままでいた方が都合がいいと考えていた
伏黒恵の肉体を乗っ取った後、受肉による変身を中断して本来の姿に戻らないで、伏黒恵の姿のままでいた宿儺は、羂索に「顔 それでいいんだ?」と訊かれると
「今はな」
「術師連中と戦うのであれば このままの方が都合がいい」
と言っていました。(呪術廻戦24巻 第216話)
呪術高専関係の術師たちは、本来の姿に戻った宿儺よりも伏黒恵の姿でいる宿儺との方が戦いにくいだろうと考えたためでしょう。
宿儺が本来の姿に戻らずにいた事は五条悟に対しては効果がなかった!?
現代最強の術師・五条悟と史上最強の術師・宿儺の最強対決が始まってすぐに宿儺から
「五条悟 貴様は俎板の上の魚だ 多少他より活きが良く 名前がついていないだけの魚」
「まずは その鱗から剥いでやる」
と言われると、五条悟は
「じゃあなんでその面(つら)のままなんだよ」
「僕に手加減してほしかったんだろ? 残念ながら僕は特殊な訓練を受けててね」
「恵なら本気で殴れる」
「悠仁で一回死んだのはまずったな」
「僕は思ってるよ 恵のことはオマエを殺してから考えればいい」
と言っていました。(呪術廻戦 第224話)
ですから、少なくとも五条悟との戦いでは、本来の姿に戻らないで伏黒恵の姿でいる事によって得られる効果はないという事が、宿儺には早々にわかったはずです!
ですが、それにも拘わらず、五条悟と戦っている間は、宿儺は本来の姿に戻ろうとしなかったわけです。
本来の姿に戻った方が、存分に持てる力を発揮できたはずなのにです!
本来の姿に戻るのを宿儺のプライドが許さなかったのか?
本来の姿に戻った方が、存分に力を発揮できたはずなのにも拘わらず、五条悟と戦っている間には宿儺が本来の姿に戻らなかったのは…
伏黒恵の姿でいても無駄だと五条悟に言われた途端に本来の姿に戻るのは、五条悟に自分の考えを見透かされていた事を認めるようになり…
なおかつ自分の考えが間違っていた事を知った途端に本来の姿に戻るのは恰好が悪いとも思ったためだったのかもしれませんね!?
宿儺が本来の姿に戻らなかったのは受肉による変身をしている間に隙が生じてしまうから!?
また… 最強の宿儺と戦うことをずっと渇望してきた鹿紫雲一は、宿儺が、中断していた受肉による変身を再開し、本来の姿に踊るまでの間、攻撃を仕掛けたりしませんでしたが…
五条悟は、受肉による変身を再開してから本来の姿に戻るまでの間に宿儺に生じる隙を見逃さずに攻撃をしたかもしれません!
そのために宿儺は、伏黒恵の姿でいる事が無駄だとわかっても、五条悟と戦っている間に本来の姿に戻る事ができなかったのかもしれませんね!?
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・芥見下々著「呪術廻戦」1~24巻、「呪術廻戦0巻 東京都立呪術高等専門学校」「呪術廻戦刃公式ファンブック」、週刊少年ジャンプなどを資料にしています。
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