鬼滅の刃考察 時透無一郎は炭治郎をいつから認めるようになったのか?
柱稽古の時、炭治郎に友好的に接していた時透無一郎
柱稽古の時、時透無一郎は、炭治郎に
「炭治郎 さっきより速くなってるよ 筋肉の弛緩と緊張の切り替えを滑らかにするんだ」
「そうそう」
「そうしたら体力も長く保(も)つから」
などと指導を行い、炭治郎が自分のところに来て五日経った時には
「足腰の動きも連動しててばっちりだね 次の柱の所に行っていいよ炭治郎」
と言っていました。
そして、その後、時透無一郎は、ニッコーと微笑みながら炭治郎と
炭治郎:「えっ もういいの!?」
無一郎:「いいよ」
炭治郎:「五日しか経ってないよ」
無一郎:「だって炭治郎 言ったことちゃんとできてるもん」
炭治郎:「ええ〰〰」
といったやりとりをしていました。
そして、その二人のやりとりを聞いていた柱稽古に参加していた他の隊士たちが
「じゃ…じゃあ俺たちも…」
「もう二週間いるので…」
と言うと、時透無一郎は、その顔から微笑みを消して
「何言ってるの? 君たちは駄目だよ 素振りが終わったなら 打ち込み台が壊れるまで打ち込み稽古しなよ」
と冷たく言い放って、隊士たちに
「落差が 凄い…」
と思わせていました。(鬼滅の刃15巻 第132話)
時透無一郎は、特に炭治郎のことを贔屓していたというわけではなく、炭治郎の実力や成長の速さを正当に評価していただけなのかもしれませんが…
炭治郎に対し、時透無一郎が友好的に接していたことは間違いありませんよね!
ですが… そんな時透無一郎も最初から炭治郎に友好的に接していたわけではありませんでした。
炭治郎の言うことを全く聞こうとしなかった時透無一郎
戦闘用絡繰人形=縁壱零式(よりいちぜろしき)を使って戦闘訓練をしようとしていた時透無一郎は、小鉄から力づくで鍵を奪おうとしていましたが…
それを止めようとした炭治郎に意見されても、全くそれを聞こうとはせずに
「くだらない話につき合ってる暇ないんだよね」
と言って、手刀をくらわせ、炭治郎をいきなり気絶させてしまいました。(鬼滅の刃12巻 第102話)
ですから、この時点では、時透無一郎は、炭治郎に対し、まだ全く友好的ではなかったんですよね!
では… 時透無一郎は、なぜ、そして、いつから炭治郎に対し友好的になっていったのでしょうか?
時透無一郎が炭治郎に友好的になったのはなぜ? いつから?
玉壺を倒した時に時透無一郎は…
上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)を倒した後、時透無一郎は、体中に玉壺の毒が回って全然大丈夫な状態でなかったにも拘わらず
「大丈夫大丈夫 すごく今 気分がいいんだ それにすぐ炭治郎たちの所へ行かないと」
と言っていました。(鬼滅の刃14巻 第122話)
炭治郎たちが上弦の鬼(=半天狗)と戦っていることを知っている時透無一郎は、自分が彼らが戦っているところに駆けつけなければならないと思っていたのでしょうが…
炭治郎の身を案じ、彼のことを助けたいと思っていたからこそ「すぐ炭治郎たちの所へ行かないと」と言っていたのではないでしょうかね?
もしも、炭治郎のことを柱である自分とは違い、どうでもいいような存在だと思っていたら…
「すぐ炭治郎たちの所へ行かないと」とではなく、「すぐにもう一体の上弦の所へ行かないと」と言っていそうですからね!?
時透無一郎は炭治郎のおかげで記憶を取り戻せたと思っていた!?
玉壺と戦っていた時に時透無一郎は、失っていた記憶を取り戻しましたが…
記憶を取り戻す前に時透無一郎は、炭治郎の姿をした者が自分に語りかけるビジョンを見て
「なんだ? 違う 炭治郎にはこんなこと言われてない 言ったのは誰だ?」
と思っていました。(鬼滅の刃14巻 第117話)
そして、記憶を取り戻し始めたところで時透無一郎は
「思い出したよ炭治郎 僕の父は君と同じ赤い瞳の人だった」
と心の声で言っていました。(鬼滅の刃14巻 第118話)
ですから、時透無一郎は、炭治郎のおかげで記憶を取り戻せたと思っていたのではないでしょうかね?
また、記憶を取り戻さなければ、時透無一郎は、玉壺に敗れていた可能性が高かったでしょうから…
玉壺を倒し、生き残ることができたのも炭治郎のおかげだとも思っていたのかもしれません。
時透無一郎は炭治郎を同志と認めていた!?
そうだとすれば、時透無一郎が、炭治郎に対し友好的になったのは、そのためだったということになりそうですが…
時透無一郎が炭治郎に対し、友好的になったのは、刀鍛冶の里で上弦の鬼たちとともに戦った同志として炭治郎のことを認めたためでもあったのかもしれませんね!?
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1~23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
本文中( )内に鬼滅の刃○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。