鬼滅の刃考察 柱稽古は善逸にとってはたして役立っていたのか？
柱稽古が始まると知った時に善逸はメチャクチャ後ろ向きだった！
鬼殺隊の柱より下の階級の者たちが、柱たちのところを順番に巡り、稽古をつけてもらえる特別な合同強化訓練＝柱稽古が始まると知った際に炭治郎は
「そうなんだ！ 凄いな」
「自分よりも格上の人と手合わせしてもらえるって上達の近道なんだぞ」
「自分よりも強い人と対峙するとそれをグングン吸収して強くなれるんだから」
と非常に前向きな反応を見せていましたが、それとは全く対照的に善逸は
「何も凄くねぇわ 最悪だよ地獄じゃん 誰なんだよ考えた奴 死んでくれよ」
などとメチャクチャ後ろ向きなことを言っていました。
そして、善逸は、それだけではなく、柱稽古に対して前向きな反応を見せた炭治郎に対して
「そんな前向きなこと言うんであれば 俺とお前の仲も今日これまでだな!!」
と言いながら炭治郎の頭に噛みついてもいました。（鬼滅の刃15巻 第130話）
善逸は柱稽古に参加してからも…
そして… 善逸は、柱稽古に参加してからも
・風柱・不死川実弥の訓練から逃げ出そうとしていて… 不死川に気絶させられた善逸を運んだ炭治郎のことを親の仇のごとく責めた（鬼滅の刃15巻 第132話）
・岩を一町先まで運ぶ修行を隊士たちに課した岩柱・悲鳴嶼行冥のことを
「俺は信じないぜ あのオッサンはきっと自分もあんな岩一町も動かせねぇよ 若手をいびって楽しんでんだよ」
と言い、さらにその言葉を炭治郎に否定されると
「おまえは何で言われたことをすぐ信じるの？ 騙されてんだよ」
などと言っていた。（鬼滅の刃16巻 第134話）
といったように炭治郎のように前向きにはならずにずっと後ろ向きなままでいました。
・手紙が届き、善逸の「やるべきこと」がハッキリし…
柱稽古に参加させられてからも一向に前向きにならずにいた善逸でしたが…
兄弟子・獪岳が鬼になったため、師である桑島慈悟郎が責任をとり腹を切ったことを知らせる手紙が届いたことによって…
鬼となった元兄弟子・獪岳を自分で倒すという「やるべきこと」がハッキリと決まり、それまでとは様子が全く変わりました。（鬼滅の刃16巻 第135話～第136話）
そして、鬼殺隊と鬼舞辻無惨や鬼たちとの最終決戦の際に善逸は、上弦の陸となっていた獪岳を倒し…（鬼滅の刃17巻 第143話～第146話）
「やるべきこと」（絶対に俺がやらなきゃ駄目なんだと思い込んでいたこと）をやり遂げたわけですが…
善逸にとって柱稽古は役に立っていたのでしょうか？ いなかったのでしょうか？
柱稽古は善逸にとって役立っていたのかいなかったのか？
柱稽古は善逸にとって役立っていなかった!?
柱稽古に前向きに取り組んでいた炭治郎や伊之助は、岩を一町先まで押して運べるようになるなど確実に修行の成果を見せていましたが…（鬼滅の刃16巻 第135話）
善逸は岩を動かせるようになるなど修行の成果が出ていたのかどうかがわかりません。
そして… 善逸が、獪岳に勝てたのは、雷の呼吸の壱の型しか使えなかった善逸が、いつか兄弟子・獪岳と肩を並べて戦いたいと思い、そのために自分だけの型を生み出していたからでした。（鬼滅の刃17巻 第145話）
ですから… 炭治郎や伊之助には確実に役立っていた柱稽古ですが… 善逸には、あまり役立っていなかったのかもしれませんね!?
柱稽古は善逸にとって役立っていた!?
炭治郎や伊之助ほどに目に見えてわかるようなハッキリとした形では柱稽古の成果が出ているようには言えなかった善逸ですが…
基礎体力・柔軟性・筋力の向上などなどの柱稽古の成果は、実は善逸にもあったのかもしれません。
そして… 善逸が、雷の呼吸の独自の型＝漆ノ型（しちのかた）火雷神（ほのいかづちのかみ）を繰り出し、獪岳を倒すことができたのも…
実は、柱稽古の成果があってこそだったという事も考えられます。
ですから… 善逸にとっても柱稽古は役立っていたのかもしれないですね!?
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・吾峠呼世晴著「鬼滅の刃」1～23巻、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録」、「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」などを資料にしています。
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