幽☆遊☆白書考察 戸愚呂兄より鴉と武威の方が強かったよね?
鴉や武威よりも「オレ達戸愚呂兄弟がもっと強い」と言っていた戸愚呂兄
暗黒武術会の準決勝の戸愚呂チームと五連邪チームの戦いで…
鴉が魅土連邪を、そして武威が鬼連邪を立て続けに一方的に撃破した時に五連邪チームの阿架連邪が
「な なぜ あんなとてつもない奴らが戸愚呂に従っているんだ」
と言うと、それを聞いた戸愚呂兄が
「カンタンなことだ オレ達戸愚呂兄弟がもっと強いからだ」
と言っていました。(幽☆遊☆白書10巻 強者の論理!!の巻)
戸愚呂兄がこう言っていた時には、戸愚呂弟はもちろん戸愚呂兄もまた鴉や武威よりも強いのかと思ってしまいましたが…
どうやらそれは違っていたみたいですね!
ですが… この時には、その直後に戸愚呂兄が、五連邪チームの残る三人=阿架連邪、亜尾連邪、喪々連邪を一人で相手にしてまとめて葬ってしまったこともあり…
戸愚呂兄は鴉、武威よりも強いのかと思い込んでしまいました。
桑原に敗れた戸愚呂兄
暗黒武術会の決勝で戸愚呂兄は桑原に敗れていました。(幽☆遊☆白書12巻 戸愚呂兄全開(フルパワー)!!の巻)
桑原の勝利が魔闘家鈴木に貰った「試しの剣」があったからこそのものだったことは間違いありませんが…
「試しの剣」を使い戸愚呂兄に勝利した桑原ですが、鴉や武威に勝てたかというとそうは思えませんよね!?
そのことから考えると、戸愚呂兄は鴉や武威よりも弱いということになりそうですよね?
鴉を倒したが試合には負けた蔵馬が戸愚呂兄には…
また、暗黒武術会決勝で蔵馬は鴉を倒しはしたものの、鴉を倒したのが10カウントを数えられた後だったために試合には負けてしまいました。(幽☆遊☆白書11巻 鎧の理由(わけ)!!の巻)
それだけ蔵馬は鈴木から貰ったアイテム「前世の実」を使い、途中で妖狐の姿になってもなお鴉に苦戦を強いられてしまったわけですが…
その蔵馬が、妖狐の姿になりもせずにアッサリと戸愚呂兄を永遠に幻影と戦い続けなければならない状態にしています。(幽☆遊☆白書15巻 正体は誰だ!?の巻)
このことから考えても戸愚呂兄の強さは鴉の強さには全く及ばないということになりそうですよね?
鴉や武威より強いのは戸愚呂弟だけで戸愚呂兄は違う!?
戸愚呂兄の「オレ達戸愚呂兄弟がもっと強い」という言葉の本当の意味は?
前述しましたように鴉と武威がなぜ戸愚呂兄に従っているのかという五連邪チームの阿架連邪が抱いた疑問に対し
「カンタンなことだ オレ達戸愚呂兄弟がもっと強いからだ」
と応えていましたが…
実は、この言葉の意味は戸愚呂兄弟の二人は、戸愚呂弟が圧倒的に強いから鴉や武威よりも強いというものであって…
戸愚呂兄も戸愚呂弟も鴉や武威よりも強いという意味ではなかったのかもしれませんね。
もしも、そうだとすれば、戸愚呂兄は、けっして嘘ではないことを言いながら、巧みに実は自分よりも鴉や武威の方が強いことを隠す(わかりづらくする)ような言葉を選び、それを発していたということになりますかね?
戸愚呂兄弟は自分達兄弟は「ふたりでひとつ」と思っていた
暗黒武術会の決勝で戸愚呂弟が幽助と戦おうとしていた時に戸愚呂兄は
「さあ弟よ オレを武器として使え!! なにがいい 剣かヤリか!?」
「我ら兄弟 ふたりでひとつ 向かうところ敵はない」
と言っていました。
まあ、その後、すぐに戸愚呂兄は「ジャマだ 兄者」と言った戸愚呂弟に体を粉々にされてブッ飛ばされてしまうんですが…(幽☆遊☆白書12巻 左京の提案!!の巻)
戸愚呂兄は自分たちは弟と「ふたりでひとつ」の「戸愚呂兄弟」というユニットだと思っていて、そのために
「カンタンなことだ オレ達戸愚呂兄弟がもっと強いからだ」
と言っていたのかもしれないですね!?
それとも戸愚呂兄は自分の方が鴉や武威より強いと思い込んでいたのか?
実際には鴉や武威よりも弱かった戸愚呂兄が、己の強さを過信し、自分は鴉や武威よちも強いと思い込んでしまっていたということも考えられなくはありません。
ですが… 戸愚呂兄が
「若い頃の幻海はそりゃあいい女だったぜェ なん度襲ってやろうと思ったかわからねェ」
「なぜやらなかったかわかるか? けけけ 腕ずくじゃかなわねェからさ」
と言っていた(幽☆遊☆白書12巻 左京の提案!!の巻)ことを考えますと、戸愚呂兄は自分の強さと他者の強さを客観的に比較することはできていたように思えますから…
その可能性は低いのではないかと思います。
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・冨樫義博著「幽☆遊☆白書」1~19巻を資料にしています。
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