ジョジョの奇妙な冒険考察 DIOとエリナの棺桶の謎について推察する
DIOが100年間、棺桶に入っていたと知った時は驚いた!
大西洋の底に沈んでいた棺桶で100年間眠っていたDIOが眠りから目覚めたと祖父ジョセフ・ジョースターから聞かされた時に空条承太郎は
「じいさん… 百年前に死んだ そのディオとかいう男が海底から蘇っただと? そんな突拍子もない話をいきなり「はいそーですか」と信じろというのか?」
と言っていました。(ジョジョの奇妙な冒険13巻 星のアザをもつ男の巻)
それまで吸血鬼だの波紋法だののことを全く知らずに生きてきた高校生のリアクションとしては当然のものですよね!
そして… クールな承太郎ですが、祖父ジョセフの話した突拍子もない話がどうやら真実であるらしいと知ってさぞ驚いただろうと思いますが…
「ジョジョの奇妙な冒険」を第一部からリアルタイムで週刊少年ジャンプで読んでいた私は、第三部の冒頭で、大西洋の底で棺桶の中で眠っていたDIOが百年の眠りから目覚めたと知った時…
承太郎とは全く違う理由で驚きました!(今からもう三十何年も前の話です)
私が驚いた理由は、DIOが客船に持ち込んだ棺桶はエリナが救命ボートのように使っていたはずなのに…
それなのにどうしてDIOが棺桶に入っていたんだというものでした!
おそらく、この驚きは「ジョジョの奇妙な冒険」の第一部と第三部の両方を読んだ人ならば、皆感じたものだと思うんですよね!
西尾維新氏の小説では、この棺桶の件が…
西尾維新氏の小説『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』では、この棺桶の謎の件が
■ジョナサンの体を乗っ取ったところで力尽きたDIOの体をエリナが棺桶に入れた
■エリナはDIO(ジョナサンの体)を入れた棺桶を使って客船から脱出した
■エリナが救助された後、棺桶は大西洋の底に沈んだ
ということになっています!
なるほど、そういう展開があったのだとすれば、第一部の最後に客船から脱出したエリナが、救命ボートのように棺桶を利用しているところが描かれているのに…(ジョジョの奇妙な冒険5巻 忘却の彼方への巻)
第三部の冒頭では、大西洋の底から棺桶が引き上げられていて…(ジョジョの奇妙な冒険13巻 炎の魔術師の巻)
その棺桶の中で100年間DIOが眠っていたこと(ジョジョの奇妙な冒険13巻 悪霊 その正体!の巻~星のアザをもつ男の巻)を納得できるようになりますね!
ですが… この展開は、第一部と第三部にまたがる棺桶の謎について西尾維新氏が推察し、導き出した一つの答であり…
「ジョジョの奇妙な冒険」の世界での絶対の真実、公式に認められた事実というわけではないだろうと思います。
ですから、私達ファンが、第一部と第三部にまたがる棺桶の謎に対し、西尾維新氏が導き出した答とはまた別の答を導き出すのもアリなのではないかと思うんですよね!
で… その答を導き出してみましたので、以下に記させてもらいます。
DIOとエリナの棺桶の謎に対する答
エリナが救命ボートにした棺桶とDIOが眠っていた棺桶は別のモノ
第一部の最後でエリナが救命ボートのように使った棺桶と第三部の冒頭で大西洋の底から引き上げられていた棺桶は、別のモノだったのではないでしょうか?
新婚旅行に出発するジョナサンとエリナが乗った客船に持ち込まれたDIOが潜んでいた棺桶は、上部(蓋側)も四角っぽい形状のものでしたが…(ジョジョの奇妙な冒険5巻 悪鬼の最期!の巻)
第三部の冒頭で大西洋の底から引き上げられた百年間、DIOが眠っていた棺桶は、上部(蓋側)が丸みを帯びた形状をしていました。(ジョジョの奇妙な冒険13巻 炎の魔術師の巻)
また、第三部の冒頭に登場した方の棺桶は、鍵の上の部分に「DIO」という名前が記されていましたが…ジョジョの奇妙な冒険13巻 炎の魔術師の巻)
第一部でDIOが潜んだ状態で客船内に持ち込まれた棺桶は、同じ部分に「DIO」という名前は記されていませんでした。(ジョジョの奇妙な冒険5巻 恐嵐への序曲の巻)
ですから、DIOは客船内に
■上部(蓋側)が四角っぽく、「DIO」と名の記されていない棺桶
■上部(蓋側)が丸みを帯びた「DIO」と名の記された棺桶
の二つを持ち込んでいたのではないかと推察できるわけです。
棺桶が実は二つ持ち込まれていたのだとしたら…
そのうちの一つをエリナが救命ボート代わりに使用し、もう一つにDIOが百年間眠っていたと考えられますね。
DIOはなぜ棺桶を二つ用意した?
ですが、そう考えると今度は、なぜDIOが棺桶を二つ用意していたのかという疑問が生じてくるわけですが、これについては…
■DIOは自分を追い詰めた好敵手ジョナサンのために彼の頭と妻エリナを入れるための棺桶も用意していた
■自分用のシェルターだけではなく、忠実な部下となっていたワンチェンのためのシェルターも用意していた
■不測の事態が起こり、シェルターでありベッドルームである棺桶が破損するなどして使用できなくなった場合に備え、もう一つ予備の棺桶を用意していた
などなどといった事が考えられると思いますが、どうでしょうかね?
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この記事は集英社刊ジャンプコミックス・荒木飛呂彦著「ジョジョの奇妙な冒険」1~63巻を資料にしています。
本文中( )内にジョジョの奇妙な冒険○巻 ○○○とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。