呪術廻戦考察 「呪術廻戦」が影響を受けた作品は…
「影響を受けた作品は?」という質問への芥見下々氏の答は…
芥見下々氏は、2018年12月に開催されたジャンプフェスタ2019の会場で配布された「呪術廻戦 最速キャラクターブック」の中で「影響を受けた作品は?」という質問に
「影響を受けた方は漫画家さんだと数えきれないです。特に「呪術廻戦」は王道にちゃんと向き合うことを目標にしているのでいい意味でも悪い意味でも既視感が多いと思います。暇な時に是非探してみてください」
と応えておられます。
※芥見下々氏のこのコメントは「呪術廻戦 公式ファンブック」の118ページに収録されています
確かにある程度の漫画読みになりますと、「呪術廻戦」を読んでいて、既視感を覚えることは非常に多いですよね!
で… 様々なサイト、ブログで「呪術廻戦」が、どの作品からどんな影響を受けたのかを挙げていっておられますが…
そこそこの漫画読みであると自負している私もいろいろと「呪術廻戦」のここは、この作品の影響を受けているのではと気づいていた事はありますので…
それを記していってみたいと思います!
「呪術廻戦」に影響を与えた作品
「NARUTO-ナルト-」
主人公が、その体に強大な力を持つ者を宿しているというところが「呪術廻戦」は「NARUTO-ナルト-」にソックリです。
芥見下々氏は
「「NARUTO-ナルト-」の九尾のアプローチを、時分ならどうするか普段からよく考えていて「絶対に相容れない者」でやったら面白いんじゃないかと思ってできたのが宿儺です」
と明かしておられます。(呪術廻戦公式ファンブック 181ページ)
そして、多くの「呪術廻戦」ファンの間で「NARUTO-ナルト-」のカカシがデザイン上のモチーフになっているのではないかと言われてきた五条について芥見下々氏は
「五条のデザインに関しては、カカシ先生よりも中忍試験で包帯グルグル、額当てで目隠しをしていた試験管の影響」
と明かしておられます。(呪術廻戦公式ファンブック 181ページ)
「BLEACH」
「呪術廻戦」の主人公・虎杖のビジュアルは、「BLEACH」の主人公・一護の影響を強く受けているように感じますし…
死神や悪霊が登場する「BLEACH」の世界観と呪術師や呪霊が登場する「呪術廻戦」の世界観は似ているようにも感じられますが、それもそのはずで…
芥見下々氏は、「BLEACH」の作者・久保帯人氏との対談の中で自分のことを
「そもそも「BLEACH」により小学校の時に初期衝動にあい、中学校の時に「HUNTRE×HUNTER」と「エヴァ」が更にその上に乗っかって出来たのが私」
と語っておられます。(呪術廻戦公式ファンブック 227ページ)
「HUNTER×HUNTER」「幽☆遊☆白書」
主人公をはじめとする登場人物が特殊・特異な能力を使う漫画は、数えきれないくらいにたくさんありますが…
「呪術廻戦」に登場するキャラたちが使う術式には「HUNTER×HUNTER」のキャラたちが使う念能力と似たものが多数あります。
また、「呪術廻戦」の「領域展開」の着想は、「HUNTER×HUNTER」の「円」や「幽☆遊☆白書」の「領域」(テリトリー)から…
そして、「呪術廻戦」の「縛り」の着想は、おそらく「HUNTER×HUNTER」の「制約と誓約」から、それぞれ得たものなのでしょうね。
そしてそして… 「幽☆遊☆白書」では妖怪たちを、その強さによってS級、A級、B級、C級、D級と霊界でランクづけしていましたが…
霊界が手出しできない強さの妖怪は、全てS級とされ、S級妖怪の強さには非常に大きな幅がありました。
このあたりのところが、「呪術廻戦」の呪霊の等級が特級、1級、2級、3級、4級と分類され…
特級呪霊内でも非常に大きな実力の幅があることに似ています。
「ジョジョの奇妙な冒険」
「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンド(スタンド使いと呼ばれる能力者が使う特殊・特異な能力)と「呪術廻戦」の呪術にも似ているもの、共通点のあるものが見出せますが…
五条の術式=無下限呪術の元ネタとなっているパラドックス「アキレスと亀」が「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン」ではスタンドの元ネタとなっています。
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※この記事は集英社刊ジャンプコミックス・芥見下々著「呪術廻戦」1~18巻、「呪術廻戦0巻 東京都立呪術高等専門学校」「呪術廻戦公式ファンブック」、週刊少年ジャンプなどを資料にしています。
本文中( )内に呪術廻戦○巻 第○話とある場合は該当巻・該当話を参照したことを意味します。