スパイファミリー考察 ロイド、ヨル、アーニャにとっての偽装家族＝フォージャー家
フォージャー家は偽装家族
今更改めて言うまでもないことでしょうがロイド（黄昏）、アーニャ、ヨル（とボンド）によって構成されたフォージャー家は本物の家族ではない偽装家族です。
ロイド（黄昏）がオペレーション梟（ストリクス）を遂行するために子供を必要としたことからロイドとアーニャが偽装親子となり…（スパイファミリー１巻 MISSION：１）
ロイド（黄昏）がオペレーション梟（ストリクス）を遂行するためにアーニャの母親＝自分の妻を必要とし、ヨルもまた殺し屋いばら姫として仕事を続けていくために夫を必要としていたことから…（スパイファミリー１巻 MISSION：２）
偽装家族＝フォージャー家ができあがりました。
ロイドにとってのフォージャー家、アーニャにとってのフォージャー家、ヨルにとってのフォージャー家は違う!?
■ロイドにとっての偽装家族＝フォージャー家
■アーニャにとっての偽装家族＝フォージャー家
■ヨルにとっての偽装家族＝フォージャー家
は違うものになっていると思いますが… それは当然のことでしょう。
なぜならば偽装家族＝フォージャー家を必要としている理由がロイドとアーニャとヨルでは、それぞれに違っていますからね！
では… ロイドにとっての偽装家族、アーニャにとっての偽装家族、ヨルにとっての偽装家族とはそれぞれどのようなものになっていたでしょうか？
ロイド、アーニャ、ヨル それぞれにとっての偽装家族＝フォージャー家
ロイドにとっての偽装家族＝フォージャー家
ロイド（黄昏）にとっての偽装家族＝フォージャー家はあくまでオペレーション梟（ストリクス）を遂行するために必要なものであり…
ロイド個人にとって偽装家族＝フォージャー家は必要なものではないのだろうと思います。
偽装家族＝フォージャー家を作り上げる前にロイドは「愛する家族」「幸せな家庭」というものを「スパイにとってはまったくのお荷物だ…」と考えていたくらいですから…（スパイファミリー１巻 MISSION：１）
それは間違いないでしょう。
ですから、基本的にはロイド（黄昏）にとってはアーニャもヨルもオペレーション梟（ストリクス）を遂行するために必要な道具（ツール）でしかないのでしょうが…
ロイド自身が気づかないうちにロイドにとって偽装家族＝フォージャー家がオペレーション梟（ストリクス）を遂行するための道具（ツール）という以外の意味を徐々に持ってきてはいるのかもしれませんね!?
アーニャにとっての偽装家族＝フォージャー家
アーニャはロイドと出会い、偽装家族＝フォージャー家の一員となる前の１年ちょいの間に４回も里子に出され、施設も２度移っていました。（スパイファミリー１巻 MISSION：１）
そのためロイドと出会う前のアーニャは保護者（親）を求めていたはずですが… 同時に好奇心・冒険心旺盛で生活の中にわくわく（娯楽・刺激）を求めてもいたアーニャは…
スパイであるロイドと一緒にいればわくわくな日々を送れるはずだと考え、ロイドと偽装家族になりました。（スパイファミリー１巻 MISSION：１）
そして、わくわくを求めているアーニャは、ヨルが殺し屋であることを知って、ヨルを偽装家族に迎え入れられるように仕向け…
その結果、アーニャの思惑どおりにヨルは偽装家族＝フォージャー家の一員となりました。（スパイファミリー１巻 MISSION：２）
ですが… アーニャにとってヨルは絶対に必要不可欠な存在とまではなっていないようで…
ヨルからロイドの妻の座を奪おうとするベッキーが、もしもそれに成功したら
・新居はお城
・ごはんは毎日、一流シェフが作ってくれる
・めんどくさいことは全部お手伝いさんがやってくれる
という生活になることを知ると「…なしじゃない…!!」と思い…
「いちりゅうしぇふ！ いちりゅうしぇふ！」と心の声で言いながらベッキーを応援していました。（スパイファミリー９巻 MISSION：59）
ヨルにとっての偽装家族＝フォージャー家
ヨルは独身女性はそれだけで怪しまれてしまうため、殺し屋・いばら姫としての仕事を続けていくため…
そして弟ユーリを安心させるために偽装家族＝フォージャー家の一員になるという選択をしました。（スパイファミリー１巻 MISSION：２）
ですが… 殺し屋いばら姫として仕事をしていく事と偽装家族＝フォージャー家の一員でい続ける事のどちらの方が自分にとって優先順位が上なのかがヨルにはわからなくなっていたようですから…（スパイファミリー８巻 MISSION：49）
ヨルにとっては偽装家族＝フォージャー家の存在は、既に殺し屋いばら姫として仕事を続けていく事よりも大切なものになっているのではないでしょうか？
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※この記事は集英社ジャンプコミックス・遠藤達哉著「SPY×FAMILY」１～９巻、「SPY×FAMILY公式ファンブック EYES ONLY」、「少年ジャンプ＋」などを資料にしています。
本文中（ ）内にスパイファミリー○巻 MISSION：○とある場合は「SPY×FAMILY」該当巻・該当話を参照したことを意味します。
